レビューではなく、続編若しくは番外編としてこういう物語で撮ってくれないかなあ、というの書いてみる。主人公は妖怪雑誌編集者の佐田で、彼の少年期から青年期までの物語。
 少年の頃、渓流で溺れていたところを川姫に助けられた佐田少年。彼は川姫に対して命を助けられた恩と共に、性的な対象としての興味を抱く。再び目を覚ました佐田少年は近隣の大人に発見され、再びいつもの日常に放り込まれる。その後何度かその渓流に足を運ぶが、川姫を見つける事が出来ない。
 佐田少年は親や教師に不当に叱られたり、苛めに遭ったり、繰り返し失恋したりするのだが、そんな悲しみの中、ふと心が軽くなるような出来事が少年の周りで起きたりする。それもそのはず。様々な妖怪達が、少年の気付かないところで彼の手助けをしていたのだ。
 それとは別に、佐田少年はひょんな事から川姫という妖怪の存在を知る。川姫を忘れられない少年は、それから日本中の妖怪に興味を持ち始め、手当たり次第に文献を漁り、日夜空想に耽るようになる。
 少年から青年に成長した佐田は、兼ねてから愛読していた妖怪雑誌の編集者になる。取材を通して日本各地の妖怪棲息地を渡り歩き、その地元の年寄り達に妖怪に纏わる伝説を聞いて廻るうちに、かつての自分の人生には、妖怪達と関わった事が数多くあるのではないかと気づき始める。
 と、こんな感じで撮ってくれないかなあ。