レントゲンクンストラウム(当時)、小山登美夫ギャラリー、オオタファインアート、ハヤカワマサタカギャラリー、ワコウワークスオブアート、ギャラリー小柳、佐谷画廊(当時、現在は SHUGO ARTS)、タカイシイギャラリー、ギャラリー360°の九つのギャラリストが集まって、九十八年、九十九年に青山のスパイラルで「G9 ニューダイレクション」という名前のアートフェアを行った。このことがきっかけで、これらのギャラリーやそのギャラリーで取り扱うアーティストを「G9系」と呼ぶことが多くなった。

山口裕美著『現代アートの入門の入門』光文社新書 2002年 pp.68-69