空が輝く、という表現はこの季節の空の事ではないだろうか。冬は勿論の事、春でも夏でもこういう印象を受けない。光量の問題なのだろうか、冬は朧気だし、春は頼りなさげで、夏は熱に光が歪められているように感じる。秋はやけに「光」を感じるのだ。目で探す事もなく、両手に掻き集める事もなく、逆に暴力的に射抜かれる事もない光が、其処彼処に及んでいる。