DOG ON THE BEACH

A season passes. A castle can be seen. Where is a soul without a wound ?

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 ちょっと前まで、ギャラリーとか美術館というのは聖域として守られていたわけですが、そこもほとんど公開されてしまった今、いちばん密室性が高い職種はアドバイザーです。みなさん聞いたことがないかもしれませんが、アドバイザーという職業がこの一〇年くらいの間に突然出てきました。結構な数がいるわけですが、その中で優れているという人は一〇人弱です。
 彼らが作っている密室がブラックボックスになって、ぼくらはそれに踊らされているといっても言い過ぎではありません。しかし、アドバイザーというのはアートの世界のジョーカーなのですべてのA級アーティストが密室に関わっているというわけでもありません。ここではアドバイザーというものが存在しているということだけ憶えておいてください。

村上隆著『芸術闘争論』幻冬舎 2010年 p.256

 西欧における現代美術のコンテクストは。

  • 自画像
  • エロス
  • フォーマリズム(ここでは歴史を意識すること。厳密には「内容よりも形式を重視し、形式的要素から作品を解釈しようとする美学的傾向」のこと)
  • 時事

 この五つをシャッフルすることが好まれます。
 これは、それが好まれます、としか言えません。それをテーマにする必要はもちろんありません。ただ、それがキュレイターであったりアートの世界そのものに受け入れられやすいことは事実として知っておいてください。

村上隆著『芸術闘争論』幻冬舎 2010年 pp.248-249

 ハイアートとは何か。歴史に残っているアートもしくはこのアートのコンテクストを分析して歴史に挑戦するようなものをハイアートといいましょう。ぼくもこのアートのことをずっと述べてきました。つまり、ルールがある。そのルールを覚えて、歴史の中にどうやって参入するか、そういう話をしてきたわけです。
 一方、ロウアートの「ロウ」というのは、どういうことなのでしょうか。これは、例えば、土着的なものであるとか、落書き、アウトサイダーアート。ようするに歴史に残っている天才と言われている人たちとは別の文脈で、日々世界中で生まれているアートですね。それをロウアートといいます。ハイブロウというのは文字通りには教養学識があるということです。
 では、マンガというのはハイアートだということになるのでしょうか。何ともいえませんね。その意味では、ハイアンドロウという区分が、すでに矛盾をはらむような世の中になってしまっている。つまり、こういう構造そのものが、崩れている。

村上隆著『芸術闘争論』幻冬舎 2010年 pp.192-193

 よくいわれる話ですが、絵を販売する世界では緑色の絵、茶色の絵も売れない、赤色の絵は売れるという定説があります。

村上隆著『芸術闘争論』幻冬舎 2010年 p.146

 学生たち自身がいちばん信じたいことは「自由になりたい」、自由に表現して、裸の私をわかって、毛の一本一本まですばらしいでしょう。全身全霊を込めてそのままの自分自身を認めてください。彼らの自由とはつまるところそのままの自分を認めて欲しい。そういうことなのです。

村上隆著『芸術闘争論』幻冬舎 2010年 p.122

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