嗚呼、勘違い人生。
「死刑台のエレベーター」か「未来世紀ブラジル」を借りようと思って近所のレンタル屋に行った訳です。んで、無い。どっちも無い。「O嬢の物語」は在るのに「死刑台のエレベーター」は無い。「えびボクサー」は在るのに「未来世紀ブラジル」は無い。隣町の TSUTAYA に行くのも面倒なので、僕はそれらを諦めて別な何かを探し始めた。
そいう訳で店内をうろうろしていると、5歳くらいの女の子が踏み台に上ってアニメーション映画あたりを物色していた。何となく危なっかしいので、近くに親がいるのか見回す。母親が居た。娘に声をかけながら歩いて来る。よし。僕は本来の目的を果たそうと踵を返し・・・そうになったその瞬間、その母親は私を横目でぢっと見ているではないか。待ってくれ。色落ちしたカーゴパンツにくたびれたTシャツで、サンダル履きに無精髭とか伸ばしているが、子供には興味は無いぞ。私はいたたまれなくなり、逃げるようにその場を立ち去った。
それからは決して子供が近づかないであろうアクション系とかヨーロッパ系の棚にへばり付いていた。しかしである。先ほどの母親が僕の周りをうろうろするのである。挙げ句の果てには僕の横でヴィデオを物色し始めるのである。邪魔。邪魔だよ。居心地悪いだろ。僕は SF の棚へ移動する。また来やがる。娘の側についていなくて良いのだろうか。というか、そんなに僕をチラチラ見ないで欲しい。年の頃は、えーと・・・そうだな、僕と同い年かちょい下くらい。色落ちした細身のジーンズにシースルー気味の白いシャツを着ている。さほど美人だとは思えないが、わりかし整っているのではないだろうか。とか考えていると段々気になってきた。
それからも、僕が棚を移動する度にその母親は姿を現す。娘が家に帰ろうと言い出しても帰らない。僕の横に居る。えー、もしかして・・・。
僕が無駄に胸をときめかせていると、母娘はレジへ向かい、勘定を済ませて外へ出て行った。乗り切った。それから、結局私は以前にロードショウで観ようと思っていて結局見逃していた「ドラムライン」を借りて部屋に戻ったという訳です。
最近こんなのばかりである。もうちょっとこう・・・何というか、素直に突っ走れる状況にはならないのだろうか。贅沢は言わないから、彼氏付きとか子供付きとかではないヤツを希望したい。もしかして僕はそういうの向きだとでも言うのだろうか。世の中には女房向きの女性が居たり、愛人向きの女性が居たりするらしい(飽くまで憶測)が、もしや・・・。ああ、嫌だ嫌だ。段々嫌になってきた。出来る事なら京都の町屋の二階に、半年くらい隠遁したい。そいでもって毎日昼頃に布団から起きだして、狭くて暗くて急な階段を降りると、町屋の女将に「あら? おそようさん。何処まで行かはるの?」とか声をかけられて、そして僕は「ええ、外で飯食うついでに友禅でも眺めて来ようかと思いまして。」とか言いながら茶を呼ばれるのだ。そしてそして茶を飲み干すとにわかに立ち上がり「晩飯までには戻りますから。」と女将に言い残し下駄を履き鳴らして町屋を出る。「お早う、お帰りやす。」そんな女将の声を背中で聞き流し、僕は空を見上げる。「もう、秋だなあ。」
嗚呼、そんな暮らしがしてみたい。
そいう訳で店内をうろうろしていると、5歳くらいの女の子が踏み台に上ってアニメーション映画あたりを物色していた。何となく危なっかしいので、近くに親がいるのか見回す。母親が居た。娘に声をかけながら歩いて来る。よし。僕は本来の目的を果たそうと踵を返し・・・そうになったその瞬間、その母親は私を横目でぢっと見ているではないか。待ってくれ。色落ちしたカーゴパンツにくたびれたTシャツで、サンダル履きに無精髭とか伸ばしているが、子供には興味は無いぞ。私はいたたまれなくなり、逃げるようにその場を立ち去った。
それからは決して子供が近づかないであろうアクション系とかヨーロッパ系の棚にへばり付いていた。しかしである。先ほどの母親が僕の周りをうろうろするのである。挙げ句の果てには僕の横でヴィデオを物色し始めるのである。邪魔。邪魔だよ。居心地悪いだろ。僕は SF の棚へ移動する。また来やがる。娘の側についていなくて良いのだろうか。というか、そんなに僕をチラチラ見ないで欲しい。年の頃は、えーと・・・そうだな、僕と同い年かちょい下くらい。色落ちした細身のジーンズにシースルー気味の白いシャツを着ている。さほど美人だとは思えないが、わりかし整っているのではないだろうか。とか考えていると段々気になってきた。
それからも、僕が棚を移動する度にその母親は姿を現す。娘が家に帰ろうと言い出しても帰らない。僕の横に居る。えー、もしかして・・・。
僕が無駄に胸をときめかせていると、母娘はレジへ向かい、勘定を済ませて外へ出て行った。乗り切った。それから、結局私は以前にロードショウで観ようと思っていて結局見逃していた「ドラムライン」を借りて部屋に戻ったという訳です。
最近こんなのばかりである。もうちょっとこう・・・何というか、素直に突っ走れる状況にはならないのだろうか。贅沢は言わないから、彼氏付きとか子供付きとかではないヤツを希望したい。もしかして僕はそういうの向きだとでも言うのだろうか。世の中には女房向きの女性が居たり、愛人向きの女性が居たりするらしい(飽くまで憶測)が、もしや・・・。ああ、嫌だ嫌だ。段々嫌になってきた。出来る事なら京都の町屋の二階に、半年くらい隠遁したい。そいでもって毎日昼頃に布団から起きだして、狭くて暗くて急な階段を降りると、町屋の女将に「あら? おそようさん。何処まで行かはるの?」とか声をかけられて、そして僕は「ええ、外で飯食うついでに友禅でも眺めて来ようかと思いまして。」とか言いながら茶を呼ばれるのだ。そしてそして茶を飲み干すとにわかに立ち上がり「晩飯までには戻りますから。」と女将に言い残し下駄を履き鳴らして町屋を出る。「お早う、お帰りやす。」そんな女将の声を背中で聞き流し、僕は空を見上げる。「もう、秋だなあ。」
嗚呼、そんな暮らしがしてみたい。
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