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海辺へ続く道

 波打ち際で一緒に遊んでいた誰かが、僕の忠告に耳を貸さずに、段々と岸から離れて海へ入っていく。風も強くなってきて、波も高くなり始めた。僕が大声で呼んでも、その人は聞こえていない振りをしてずんずんと前へ進んでいく。とても心配だったが、僕は何故か海へ入って行く事が出来なかった。風に煽られた海水が僕の目を打つ。次に目を開けた時、その人の姿は何処にもなかった。僕はそこでようやく海の中へ走り込んだ。その人がそこら辺に沈んでるのではないかと、海水の中を何時間も歩き回った。怖くて堪らなかった。そして歩き疲れた頃、もう見つからないであろう事を確信した。悲しくてやるせなくて、それでも泣く事は出来なかった。潮風が白く目を掠める。横に流れる白と波の音が感覚を占め、やがて視界の全てが白く霞んだ。
 というところで目が覚めた。こんな夢は初めて見たが、物凄く堪える。居なくなってしまった人が一体誰であったのか、全然思い出せない。
          

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