静かなる街灯の灯りの下に
蹲る影は野良猫の微睡み。夜中の零時ともなれば人々の生活は眠りとともに打ち切られ、辺りには静寂の帳が下ろされる。僕は覚束ない灯りのもと、音を絞ったアンプで小唄を聴くともなく聴いている。疲れた身体と頭をもってして、この期に及んでリズミカルな音楽など聴けぬ。宵闇に溶けて行こうとする三弦の音色と声。低く囁かれる虫の声。遠く走り去っていく列車と自動車の走行音。硬く乾いた音を響かせて歩き去る足音。そして、やがては虫の声だけが残る。今日という一日の、終わりを見届けるエンドロール。
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