空蝉
今朝の事。駅へと向かう往来はいつもより少し静かで、雲ひとつ無い薄い青空は昨日よりも高く感じられ、傍らを走る電車の車輪が軋む音も何処か空々しく、路地を吹き抜ける風がこの季節には適さぬほどに乾いていた。何かが終わってしまうような、それでいて何かが始まってしまうような、そんな匂いがしていた。
とは言え、数時間も経てば、僕は日常に流され、埋没し、朝に感じた自身の生活に対するよそよそしさの事など忘れてしまっていて、ひたすらに汗をかき喋っていた。何かを終えるにしても始めるにしてもうってつけの日に、僕はただ生活していた。
そしてこうやって、夜になり再び独りになって思うのは、置き所の無い己の心を一体何に乗せれば良いのか。乗せるのでなければどう踏み外せば良いのか。微かな酔いの波に揺られながらずっと考え続けている。
とは言え、数時間も経てば、僕は日常に流され、埋没し、朝に感じた自身の生活に対するよそよそしさの事など忘れてしまっていて、ひたすらに汗をかき喋っていた。何かを終えるにしても始めるにしてもうってつけの日に、僕はただ生活していた。
そしてこうやって、夜になり再び独りになって思うのは、置き所の無い己の心を一体何に乗せれば良いのか。乗せるのでなければどう踏み外せば良いのか。微かな酔いの波に揺られながらずっと考え続けている。
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