July 2004
Hapa / Hapa
前回に引き続きハワイアン・ミュージック。ハワイ出身の Keli`i Kaneali`i とニュージャージー出身の Barry Flanagan が組んだギター・デュオ。それがこの Hapa( Half の意)です。Flanagan のスラック・ギター(弦を緩めて弾く奏法)と Kaneali`i の柔らかく透き通った歌声が絶妙に重なり合って、本当に美しい。4曲目の " Lei Pikake " なんて涙が零れてしまいそうです。Flanagan は伝統的なハワイアン音楽に、Kaneali`i はアメリカ本土のポピュラー音楽にそれぞれ強い興味を持っていたそうですが、彼等についてはとても印象的な話を何処かしらで読んだ事があります。Flanagan はいつもギターケースを抱え、何処へ行くにも独りでシャカシャカ歩いて行くそうです。代わって Kaneali`i は家族と過ごす時間が多く、街を歩くにも家族を連れ立って、お互いに声を掛け合い笑いながら歩いているそうです。こんなにも対照的な二人が1983年に出会い、バンドを組むというのが面白い。私がその記事を読んで興味を持ったは良いが結局聴かず仕舞いで、ようやくその音源を手にしたのは今週の事です。その間に一体何年の月日が経ってしまったのでしょうか。全然思い出せません。僕がもたもたしている間に、このバンドは解散してしまったようです。悔しいです。でも一つだけ、その間に僕がどれだけ変わってしまおうとも、このバンドの名前を忘れていなかった事が嬉しかったりします。
Alone in Iz World / Israel Kamakawiwo'ole
最近 J-WAVE で二日に一度は流れている " Over the rainbow " が気になって仕方がなかったのですが、遂に CD を手にれました。Israel Kamakawiwo'ole 。ジャケットを見て貰えば判ると思いますが、ビッグファット・ハワイアンです。彼は1997年に享年38歳で他界しました。このアルバムは再編集され、追加された追悼(?)企画みたいですね。前述の曲、微かに憂いを帯びた歌声が素晴らしいです。確かに同じ曲なのですが、もう原曲とは全く別モノになってます。憧れ続けた虹の向こう側へ連れて行って欲しいです。この曲を聴いていると、何とかこの夏も乗り切る事が出来そうな気がして来ました。余談ですが、これまでに二度ハワイに行って、観光ルートを外れれば日本人観光客なんて結構冷遇されるもんだな、とかツマラナイ事は知っていましたが、ハワイ主権復興運動なるものが存在する事を、恥ずかしながら初めて知りました。
My Shawl / Xavier Cugat & His Orchestra
たぶん僕が上京してすぐの頃でしょうか。キューバン・ミュージックなる音楽を聴いてみようかなと思いCD 屋で物色してみましたが、全く持って何も知らないので選びようがない。こんな時は大概ジャケットで選んでしまうのが常な僕。しかしこの時はバンド名で選びました。ザヴィア・クガート。何というイカシた響きでしょう。こんな格好良い名前の人が作る音楽はやはり格好良いに違いない。そう思い込んで買う事にしました。基本的にはラテンの名曲のカヴァーアルバムなのですが、結果・・・当たりでした。全部が良い事はありません。半分くらいです。や、個人的には。この CD で僕は生まれて初めてブラス・アンサンブル(というのかどうかは)に打ちのめされました。 " Sway " とか " Miami Beach Rhumba " とかもう最高。因みに、村上龍の " トパーズ " にちょっとだけ使われていて、王家衛の " 欲望の翼 " に全面的に使われています。
Ascenseur Pour L'Echafaud / Miles Davis
階下の店では、今夜は確かジャズ(風)・バンドが演奏しているハズなわけ。でもそれにしては " 涙そうそう "とか演っちゃってるし、挙げ句の果てには " 色彩のブルース "とか演っちゃったりしてるわけ。でも個人的には中納良恵嬢以外の声では聴きたくないので、とっとこ出かける事にしたわけ。サンダル履きで自転車すいすい漕いで。無駄にキャップ被って。もう、なんていうかスパルタな父親の元から逃げ出したベートーベンな気分なわけ。だからと言って2時間も3時間も自転車に乗ってられるハズもないわけ。今日は身体の調子もあまり良くないし。んで、適当な居酒屋に入って呑んだりするわけ。独りで。焼酎を。考えてみれば一昨日から三連チャン。一昨日も昨日も上司と呑んでた。そんな事やってりゃ体調が良いハズないってミミズでも解る論理なわけ。ふう。で。今コレ聴いてます。" 死刑台のエレベーター " のサントラ。映画は観た事ない。コレ聴いてると頭の中がシーンとしちゃって気持ち良い。夜が薄れ、カラスがようやく目を覚ます午前4時。そんな感じの日曜日。
最後の息子 / 吉田 修一
Degustation a Jazz / 菊地 成孔
暫く前にジャケ買いしたアルバムです。それまで全く知らなかったのですから、やはりジャケ買いです。裏を返してみればカヒミ・カリィとか UA とか参加していて、何だこりゃ的な感想を持ったくらいです。内容はなかなかにエキセントリックで普通には聴けません。普通には聴けないので余り聴いていませんでした。それが何故か今日は仕事中に iPod で聴いて、夜にはパワーブックで聴いています。気に入ってきました。Amazon のレビュー評価は良くない。結構厳しい事書かれてます。確か帯にも記されていたと思うのですが(買ったその日に捨ててしまうので)、「僕が跪く神はやはり偉大なる黒い太陽に照らされたジャズだけだ」という台詞がちょいとイカしてます。












