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DOG ON THE BEACH

My Shawl / Xavier Cugat & His Orchestra

  • 2004-07-20 Tuesday
  • Category - Art
  • Tag -
 たぶん僕が上京してすぐの頃でしょうか。キューバン・ミュージックなる音楽を聴いてみようかなと思いCD 屋で物色してみましたが、全く持って何も知らないので選びようがない。こんな時は大概ジャケットで選んでしまうのが常な僕。しかしこの時はバンド名で選びました。ザヴィア・クガート。何というイカシた響きでしょう。こんな格好良い名前の人が作る音楽はやはり格好良いに違いない。そう思い込んで買う事にしました。基本的にはラテンの名曲のカヴァーアルバムなのですが、結果・・・当たりでした。全部が良い事はありません。半分くらいです。や、個人的には。この CD で僕は生まれて初めてブラス・アンサンブル(というのかどうかは)に打ちのめされました。 " Sway " とか " Miami Beach Rhumba " とかもう最高。因みに、村上龍の " トパーズ " にちょっとだけ使われていて、王家衛の " 欲望の翼 " に全面的に使われています。
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Ascenseur Pour L'Echafaud / Miles Davis

 階下の店では、今夜は確かジャズ(風)・バンドが演奏しているハズなわけ。でもそれにしては " 涙そうそう "とか演っちゃってるし、挙げ句の果てには " 色彩のブルース "とか演っちゃったりしてるわけ。でも個人的には中納良恵嬢以外の声では聴きたくないので、とっとこ出かける事にしたわけ。サンダル履きで自転車すいすい漕いで。無駄にキャップ被って。もう、なんていうかスパルタな父親の元から逃げ出したベートーベンな気分なわけ。だからと言って2時間も3時間も自転車に乗ってられるハズもないわけ。今日は身体の調子もあまり良くないし。んで、適当な居酒屋に入って呑んだりするわけ。独りで。焼酎を。考えてみれば一昨日から三連チャン。一昨日も昨日も上司と呑んでた。そんな事やってりゃ体調が良いハズないってミミズでも解る論理なわけ。ふう。で。今コレ聴いてます。" 死刑台のエレベーター " のサントラ。映画は観た事ない。コレ聴いてると頭の中がシーンとしちゃって気持ち良い。夜が薄れ、カラスがようやく目を覚ます午前4時。そんな感じの日曜日。
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最後の息子 / 吉田 修一

  • 2004-07-13 火曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 三つの短編からなる本。今回は文庫のジャケットで。・・・表題の " 最後の息子 " の主人公は自分の卑しさを清々しいほどに受け入れていて、心地良ささえ感じる。私からすれば羨ましいとも思う。かと言って決して天動説的でハタ迷惑な精神の持ち主な訳ではなく、きっちりと、冷静に、他人に自分が与える影響を計っている。言わば確信犯的な人生ゲームといったところか。自分は誰かを利用しているし、その誰かも自分を利用している。例えそれが生活上の僅かな機微であっても、それで関係のバランスは取れているし、それ以上に何かを望むべくもない。独りではない暮らしというものは、得てしてそういう事の繰り返しであるのかも知れない。
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Degustation a Jazz / 菊地 成孔

  • 2004-07-09 金曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 暫く前にジャケ買いしたアルバムです。それまで全く知らなかったのですから、やはりジャケ買いです。裏を返してみればカヒミ・カリィとか UA とか参加していて、何だこりゃ的な感想を持ったくらいです。内容はなかなかにエキセントリックで普通には聴けません。普通には聴けないので余り聴いていませんでした。それが何故か今日は仕事中に iPod で聴いて、夜にはパワーブックで聴いています。気に入ってきました。Amazon のレビュー評価は良くない。結構厳しい事書かれてます。確か帯にも記されていたと思うのですが(買ったその日に捨ててしまうので)、「僕が跪く神はやはり偉大なる黒い太陽に照らされたジャズだけだ」という台詞がちょいとイカしてます。
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東京湾景 / 吉田 修一

  • 2004-07-03 土曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 今、この小説を読む事が出来て良かったなあと思う反面、今それ言われると痛いなあとも思う。たまにこういう印象を受ける本や映画や音楽に出会う。それらが放つ情報と僕が受け入れようとする情報の間で、合致するコードが多いからなのだろう。それにしても、この小説家は人の感情と事象との織り込み方が巧い。非常に映像的だ。ひねくれた見方をすれば、映像化し易いだろうなあ。ドラマ化されるみたいだが、これだったら脚本家は要らない。すごくよく出来てる。機会があればドラマも観てみよう。お台場から見た品川埠頭の光景も映像化されるだろうから、それが観たい。この小説の主人公もとても気に入った。
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長崎乱楽坂 / 吉田 修一

  • 2004-06-30 水曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 あれから " パーク・ライフ " をそれなりに読み、次に読んだのがコレ。長崎弁、というか九州全域で通じるであろう言葉で綴られている。そういう僕の身体にも染みついた言語で語られているせいか、描写が非常に生々しく感じる。例えば、下履き一枚姿の男達の酒宴の描写があるが、その場所ではどんな匂いがしてどんな音が聞こえてどんな温度を持っているのか、僕はまざまざと感じる事が出来る。子供の頃に見た、父や祖父や叔父やその友人達の姿が重なる。彼等の表情や肌の色、子供だった私には窺い知れない秘密めいた痴話。酒が飲めなければ一人前だと認めないと言っては、子供の僕に半ば強制的に酒を勧める大人達。挙げ句には煙草まで吸わされる。しかし僕はそれを喜んで受け入れていたような気がする。今でも嫌な思い出としては残っていない。僕はとうの昔に、今度はそれらを子供らに見せつける立場になっている訳だけれども、何だか遠い話のように感じている。僕は未だに彼等には追いついていない。それが少し悔しい。
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In Concert / The Doors

 The Doors の音って、基本的に自分が在る程度イッちゃってないと怖いと感じるんですが、このライヴアルバムなんて更に怖いです。4人のメンバーも観客も有り得ないくらいにテンションが高いです。どう考えてもこいつら、素面じゃありません。どうにかコンサートスタッフだけは冷静さを保っている訳です。「 アーユー フィール オーライ?」「イ”エ”ー!」たったそれだけの MC の後、淡々とライヴは始まりますが、演奏が半端ないです。ギターリフが脳味噌を掻き回してくれます。Jim の絶叫が夜を切り裂きます。何処かで読んだ記事には、The Doors のライヴはさながら宗教的体験だと。観てみたい気もしますが、観たくない気もします。因みにこのアルバムは一つのライヴを収録したものではなく、ブックレットを読む限りでは 1968〜1970年 に Los Angeles, New York, Boston, Philadelphia, Detroit, Copenhagen で収録した音源の寄せ集めみたいですね。

 そう言えば昔、女に振られた夜に、というか真夜中に The Doors の曲を爆音でかけながら、酔いつぶれるまで大声で歌っていた事がありましたっけ。もう引っ越して居ないけど、当時のお隣さんご免なさい。そして今日、陽が傾きかけた頃、久しぶりに聴いていたのですが、怖いと感じるどころかノリノリでした。

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