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DOG ON THE BEACH

GO / 行定 勲

  • 2004-05-06 Thursday
  • Category - Art
  • Tag -
 この映画に興味を初めて持ったのは、と或る日記サイトで触れられていたのがきっかけである。クラブで催された友人の誕生パーティーに呼ばれ、退屈さから逃れるように落語をイヤフォンで聞く窪塚洋介扮する杉原の目の前に、柴崎コウ扮する桜井が入口から続く階段をゆっくり降りて来る。イヤフォンに拠って遮断された耳には故三遊亭円生の " 紺屋高尾 " の一席が耳障りの良い音楽のように吸い込まれる。この一席は花魁の話で、その行を背景に階段を降りてくる姿があまりにも艶めかしく、何度も繰り返して観てしまうといった文章だった。僕はそれがどんなモノか確かめる為にこの映画をレンタルしたのでした。

 結果として僕はこの映画が大変気に入り、一晩で三回見直した。しかし一番気に入ったのは前述の場面ではなく、冒頭の " グレイト・チキン・レース " の場面である。矮小なプライドの為の愚かな行為として取られがちな事であって(もしかしたらそうであるがこそ)も、当事者に取っては真剣に、そして楽しんでいるのである。最高最高。両拳を突き上げ地下鉄構の闇に走り去っていく様は、強烈な喜びを観る者に巻き起こす。薄暗いベッドの上に躍り上がらんばかりである。
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Monsieur Hire / Patrice Leconte

  • 2004-05-03 月曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 連休中は思いっきり散財してやろうと目論んでいた僕ですが、貯金を引き出すのを忘れていました。・・・いや、財布の中に在る程度は持ち合わせているのですが、羽目を外して遊べるほどは入っていません。散髪して(まだ行ってない)映画を数本観ればそれで底を尽きます。ああ。
 まあ、そういう訳で地味に過ごす事にした訳で、取り敢えずヴィデオでも借りて来ようとレンタル店に赴きました。そして何故か急にフランス映画を観たくなりまして物色してみましたが、棚の半分くらいは何やら観た事のあるモノばかり。そう言えば10年くらい前に僕の中でフランス映画ブームがありまして、その時に手当たり次第に観ていたのです。そんな中でパトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」を未だに観ていない事を思い出し、それを選び取りました。

 いやあ、予想はしてましたが、今結構陰鬱な気分になっています。でも不快な気分ではありません。このヴィデオを選び取った時点で僕自身はそれを受け入れているのですからね。映像はさすがに美しいです。「髪結いの亭主」の時にも思いましたが、被写界深度の浅い映像(ピントの合っていない部分のボケが強い)は対象への近さを感じ、映像の息使いを感じられるようです。物語の骨子がシンプルで、それだけに自分の感情を乗せやすい。人(男)に拠っては一度は夢想した事があるかも知れない、そんな(悲しい)物語です。
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Spinach-Tomato-Soymilk-Yogurt-Banana Mixed Juice

 一昨日の休みの日にミキサーを買った訳です。コレ。本体が金属で容器がガラスのヤツを探していたのですが、丁度良いモノがありました。しかも思ったより安い。というのも、コンランショップでステンレス製のジューサーが売っていて、それがやけに格好良いので買おうかと思ったのですが、¥30000もしやがるので諦めていたのです。それから比べれば¥5000もしないのですから安いもんです。

 んで、何処かに書かれていたレシピを参考に作ってみました。ホウレン草(3束)ミニトマト(2個)豆乳(250cc)ヨーグルト(大さじ3杯)バナナ(1本)これらを適当な大きさに千切りジューサーの容器へ放り込んでスイッチをパチン、と。・・・ん、言われる程緑色にならない・・・割りにはホウレン草の葉片が目立つ。何か手順を間違えたか? 取り敢えずガラスのボウルにシリアル(これ食うの何年振りだろ)を盛り、その上にジュース(というかソース)をかけて食べてみる。うむ、悪くない。やはりちょいとホウレン草を入れすぎたようで青臭さが目立ってしまっている。次回からは量を減らそう。そう言えば豆乳を意識して食した事がないので、どの部分が豆乳の味なのか判らない。あ、でも豆腐料理を出す居酒屋に入った時に湯葉を豆乳で絡めた料理を食べた気がする。て事はあの部分か・・・いやいやそんな・・・。しかしアレですね。ジューサーで食材切り刻むのって楽しいですね。必要もないのにスイッチをパチンパチン切り替えて遊んでしまいました。

Missing / 本多 孝好

  • 2004-04-30 金曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 ずっと以前から書店に平積みされ、彼方此方の書店で薦められているのは知っていましたが、やたらと薦められるとウザったく思うし、表紙のデザインが喜多嶋隆っぽいので敬遠していました。しかしとうとう一昨日くらいにイトーヨーカ堂に入っている本屋で手に取りました。此処で紹介しているのは単行本ですが、僕が買ったのは文庫本です。Amazon には文庫本の画像しか用意されていなかったので、仕方なく文庫本の情報を使用しているに過ぎません。新刊でもないのに単行本は買いませんよ。物として所有したい場合は別ですが。

 この本は短編集です。ミステリ仕立てなので、最後にそれぞれの事件の真相みたいなモノが主人公の口から巧妙に語られますが、これまでの古来(私が読んだミステリ物のこれまで)のミステリのように、複雑に絡む事情の糸を解きほぐすような解釈の仕方ではなく、残酷なまでに当事者の感情に迫る訳です。本当はどうしたかったのか? どうして欲しかったのか? 容赦ないです。人の持つ欲求(希求と混同した)の深淵をちょっとだけ覗き見てみたい人にはお薦め。

追記:単行本は表紙デザインは喜多嶋隆っぽくはありません。ぽいのは文庫本。

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Love, day after tomorrow / 倉木 麻衣

 少し前に CD を整理していた時に(背表紙が無い為に普段は気付かないが)CD シングルをやけに持っている事に気付いたのです。椎名林檎とか宇多田ヒカルとか Cocco とか。発売日を調べるとほぼ同じ時期なので、何か僕の中で流行っていたのでしょうか。自分でもよく原因が掴めませんが、まあ、そういう時期だったのでしょう。しかしその中でタイトルの CD が混じっていました。・・・思い出しました。確か 1st シングルだったと思うのですが、FM から流れてきたのを聴いて「おお!」とか思って買ったのを覚えています。でもその一枚しか持っていないところをみると、あっという間に興味を失ったようです。

 実は去年の秋に沖縄へ出張した際に、58号線を車で那覇市へ向かって走っている時に FM 沖縄でこの曲が流れたのです。夕方頃営業先からホテルへ戻る途中の事。右手に水平線、灰色の雲にオレンジ色の光が混じり、まるで空が燃え落ちて来るような光景を車窓から眺めながらこの曲を聴いていました。「切なくて良いメロディだなあ」と(同行している社長と後輩の存在など忘れて)思い、東京に戻ったら是非 CD を手に入れようとメモっていたのですが・・・それっきり忘れていました。はは。まさか既に持っているとは・・・。

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ゴーヤーチャンプルー

 相変わらず調子の戻らない身体を引きずるように、日々の食材を求めイトーヨーカ堂へ。冬からこっち、料理をする気などゼロだった私です、ここのところ少しずつヤル気になってきたのですよ。そこで、見つけました。なんとゴーヤが100円で売ってます。季節柄、300円を下回る程度の高価な食材であったゴーヤ。此処へ来て突然安くなりました。日曜日に別なスーパーで見かけた時には未だ200円を超えていたというのに・・・。温室栽培モノではない、季節モノが出荷され始めたのでしょうか。ま、一消費者でしかない私には詳しい事が分かろうハズもありません。取り敢えず色の薄い二本のゴーヤを選び、カゴの中に放り込みました。既に僕の頭の中はゴーヤーチャンプルーで一杯です。そそくさと缶詰などが陳列された棚に移動し、定番のスパムミートの缶詰をカゴへ。それから木綿豆腐をカゴへ。それからそれからもずく酢をカゴへ。卵は部屋にあるしな。いざレジスターへ。

 部屋に戻って早速ゴーヤを縦半分に割り、ワタをスプーンでこそぎ落とします。それを3〜4mmの厚さに輪切りにし、赤穂の塩で揉んで暫く放置。豆腐は切り込みを入れ、斜めに置いたまな板の上に放置して水気を抜きます。その間に焼酎(八丈島の芋焼酎)の水割りを啜りながらモズク酢をズルズルやったり、煙草を吸ったりします。そして、少々早い気もしましたがフライパンにサラダ油をひき、輪切りにしたゴーヤを炒め始めます。今夜はスパムミートではなくてツナ使う事にしました。彼方此方でゴーヤチャンプルーを食べましたが、ツナを使っている店が結構多かったのですよ。なので試してみようと思って。うーむ、ツナ缶の油をよく切っていなかったようで、少し油が多過ぎたみたいです。今更ですので気にしない事にしましょう。豆腐を指で崩すようにして入れ、それらと混ぜ合わせます。十分に火が通ったところで卵を投入。コンロの火を止め余熱で加熱します。ふう。出来上がりです。うん、旨い。暫く作っていなかったので、油と塩気が少しばかり多過ぎてしまいましたが、こんなもんでしょう。夏は近い。

参考サイト:ゴーヤー大好き!

虚の王 / 馳 星周

  • 2004-04-21 水曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 読み終わりました。体調崩しているくせに何故こんな刺激の強い小説を読んでいるのか自分でも不思議。そういう時期なのだ、としか言いようがない。
 さて、この小説は渋谷を舞台にしていて、元チーマーで今は覚醒剤の売人という少年と、女子高校生売春組織を仕切る男子高校生が主軸となった物語で、それにサポート校の女性教師、その生徒のストリート雑誌のモデルの女子高生が絡んで行きます。この人物設定だけでもロクな事にならないのが想像出来てしまうという、或る意味大変分かりやすい小説です。そして予想に違わず、登場人物達は破滅に向かってひた走る訳です。嫌だろうが怖かろうが痛かろうが未来が無かろうが目の前に自分の死体がブラ下がっている気がしていようが、とにかく前へ進むしか道が無い。そういう小説です。氏の小説はだいたいそんな感じです。そういうのがお好きな方はどうぞ。読んで気分が良くなる事は有りません。ただ、妙な開放感は有ります。それはきっと、異常(と思える)な世界から視線を上げた時に、自分の身を置く世界の正常(と思える)さに、ほっと胸を撫で下ろすからなのでしょう。
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