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DOG ON THE BEACH

美しき人間の日々 / サンボマスター

  • 2004-05-30 Sunday
  • Category - Art
  • Tag -
 泣いた。新宿南口の FLAGS ビルの7階タワーレコーズの視聴コーナーで。指で目尻を拭う事三回。こんなヤツラが居たんだ・・・とか思っていると喉が苦しくて声出して泣きそうになった。こいつは堪らん。

 ラジオで流れいるのを耳にしたのですが、仕事中なのでまともに聴いていなかったし、dct 氏も褒めてたのでひとつ聴いてみるかと視聴した訳です。ヤられました。色んな意味で。それにしてもコレ全部一発録りかよ。演って演って、歌って歌って、ピークで録ったんだろな。凄えよ。サンボマスターよ、きっとオマエラに会いに行くぜ!
 時間と体力が在ったら、な。

紫陽花と猫

  • 2004-05-29 土曜日
  • Category - Days
  • Tag -
 今日は正午近くに何やら重い気分で目が覚めた。さして体調が悪いようにも思えないが、身体が酷くだるい。単に寝過ぎか。隣の隣の隣の部屋の女の話声が聞こえてくる。「うん、結構良い天気だよー。」彼女は最近ダンスを習いに行っている。昨夜は友達が遊びに来ていたようで、尻込みするその友達を説き伏せダンスを教えていた。「上、下、上、下、上・・・そこで回る!はいっ・・・上、下、上、下、上、下・・・そこで跳ねる!」その声に重ねてトントントン、ドドン、トントンと床を踏みならす音が聞こえて来る。えらいのが引っ越して来たなあ、などと思いながら僕は眠りに落ちたのでした。

 話は戻って、ベッドから起きあがってみれば、だるさは残っているものの別段疲れているようでもない。動いた方が良さそうである。天気も良いので洗濯する事にした。通常の洗濯に加えて、これから活躍するである白地のTシャツを全部浴槽で漂白剤に浸けた。何となく黄ばんでいるような気がしたもので。洗濯機を回している間にパワーブックを起こし、各所を巡回。と、その時に異変が。僕が使っている椅子は背板、座板の部分が厚い麻布で出来ている。所謂ディレクターズチェアみたいな作り。その座布が破れかけているのである。購入してから何年経つのかもう覚えていないが、かなり老朽化している事は確かである。これは後二週間もしない内に座れなくなるのは避けられない気がします。スウェーデン製の木と麻布で作られた椅子で気に入っていたのですが、仕方ありません。明日にでも新しい椅子を見つけて来なければ・・・。

 ベランダにここ数日間に使った黒と青と透明の傘を拡げて干し、洗濯物も干し終え、僕は下町住人らしく散歩に出る事にしました。トイレ用の洗剤と食材も買わなければなりません。東京東部のこの町には古い一軒家が多く、狭いながらも庭の在る家が建ち並んでいます。僕が毎年楽しみにしている紫陽花が其処此処に花弁に色を付けていました。まだ3割程度の開花状態でしたが、これからが楽しみです。そんな中、紫陽花の下に茶と白の猫が佇んでいました。目を閉じてじっとしているので、僕はそっと近づいて驚かせようと思い足を進めましたが、後三歩のところでその猫は目を開き、僕を一瞬間見つめた後に身を翻して走り去りました。アプローチの仕方を間違えたようです。僕はビーチサンダルの鼻緒に浮いた埃を指で拭い、陽光の中を再び歩き始めました。そんな晴れやかな土曜日の午後。

Stripped / The Rolling Stones

  • 2004-05-29 土曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 Bill Wyman 脱退後、1995年に発売されたライブアルバムです。青みがかったモノトーンとオレンジで色構成されたジャケットやブックレットが美しく、そこに映るオッサン達がすこぶるカッコ良い。4人揃ってサングラスなんかかけちゃってもう・・・。あ、カヴァー曲の話でしたね。このアルバムの中で彼等は Bob Dylan の " Like a rolling stone " を演っています。元々の楽曲も勿論良いのですが、何だか彼等の演奏がとても楽しそうなのです。ラジオで聴いたか雑誌で読んだのか失念しましたが、Mick Jagger が「やっとこの曲をカヴァー出来るくらい大人になれたよ。何度か話は出ていたんだけど、何だか照れくさくて出来なかった。」みたいな事を言っていたそうです。曲のラストで Keith Richards が「 Thank you, Bob ! 」とか叫んでます。何だかこっちまで嬉しくなって来ます。
B000051SVZ

電気仕掛けの夜

  • 2004-05-25 火曜日
  • Category - Days
  • Tag -
 脳内感覚が昔に引き戻されてしまうと色々と思い出すもので、今日は昔、週末の夜を遊び回っていた頃の事を考えていたりしました。遊び回っていたと言っても、友人に誘われた時にしか行ってなかったのでそれほど頻繁ではなかったのですが、僕にしては珍しく結構鮮明に記憶が残っているのです。胃液を戻しそうになるくらいに腹を打ってくるベースのうねりや、怪しく光る金属の禍々しさや、体臭の甘さや、香水の匂いが満たすいかがわしさや、闇の中を踊るような煙草の灯りや、爆音から逃れるように店の外へ出た時の夜の温度と深さや、二の腕や指先のひんやりとした冷たさや、余りにも白々しく暴力的な朝日。それらを懐かしく感じています。

 年に一二度こういう事を思い出しては、ウェブに書いたり書かなかったりしている気がします。かと言ってそれで昔を思い出し、夜の街へ繰り出すような事はなく、ただ思い出して懐かしんでいるだけ。年齢層の高いクラブもあったりするらしいですが、何かが抜け落ちた身体が集まっているだけのような気がして食指が動きません。僕は単に、言ってしまえばその当時の僕がその当時のその場所にもっと居たかったなあ、と後悔しているに過ぎないのですから。今更それを取り戻せるとは露ほども思っていないし、今の方が楽しい。

 ラフォーレで催されたクラブイベントに行った時に、一目で気に入った女の子が居て、フロアが広かった割りには度々顔を合わせて、これはもう声をかけるしかないと思いつつも、結局声をかけられなくて軽い失意と共に朝を迎えたという淡い思い出があるのです。いや、そういう事は茶飯事であったりしたのですが、その女の子とは一月後、渋谷のセンター街で偶然擦れ違いました。僕は独りで、その子は男の連れが居ました。クラブ内の暗い照明と晴れた日の光の元とでは確認条件が違い過ますが、特徴のある顔立ちだったので間違ってはいないでしょう。振り返りたい衝動を抑えつつ、僕は真っ直ぐに歩き続けました。その後僕がどうしたかは全く覚えていません。

 そんな事を思い出しながら今現在酒呑んで酔っています。仕事は順調です。

濡れた舗道

 キャシャーンを観た後、朝から何も口にしていない事を思い出し、何か食おうとやんばるに足を運んだのですが、よくよく考えなくても別に腹は減っていない。でも取り敢えずラフテーそばを食った。全然味が分からない。いや味はするんだけど、遠い感じ。脳から興奮が消え去らず落ち着かないので歩く事にした。タワーレコーズとか紀伊国屋とかヨドバシカメラとか無印良品とか何か宛になりそうな場所に足を運んでみたが全て遠い。僕から遠く隔たっている。ますます落ち着かない気分になってくる。その内に夜が降りてきて焦るような気分で僕は尚も歩き続ける。そう言えば " ロスト・イン・トランスレーション " について他の人達がどう書いているのか彼方此方読み漁っていた時、スクリーンに映し出される新宿の風景を指して「外国人にはああいう風に見えるのかなあ」という記述を何度となく目にした。そうかな。いつも見ている普通の新宿の姿なんだけどな。僕は上京してこの方同じ風景を見続けている。いい加減に歩き疲れ、これ以上こんな事やっていても疲弊するだけだと思い部屋に帰る事にした。ああ、そうだ。僕は昔、毎日のようにこんな気分で過ごしていたんだっけ。その時のテリトリーは渋谷だったけど。

 部屋に戻ったのは良いが、興奮は鎮まらない。どうして良いのか判らない。しかし放っておけば今夜も眠れない気がしたので、強引に鎮める事にした。最近では滅多に飲まなくなった洋酒、今回はタンカレーを買い込み部屋に着いて直ぐにグラスに氷を入れ飲み始めた。全然酔えない。腹も減らない。煙草だけ吸った。日付が変わる頃にようやく酔いが回ってきたので、その勢いで眠った。

 目を覚ましてみれば幾らか気分は回復していた。しかし身の回りのモノ全てに距離を感じるのは変わらなかった。仕事や生活に支障を来す事は全く無く、平穏に過ごす事は出来たのだけれど、何かしら微妙にズレてしまったような気がする。妙な気分だ。しかしせっかくなので当分の間はコレで行こう。他の映像は暫く観ない方が良いかもな。

台風ロマンティカ

  • 2004-05-21 金曜日
  • Category - Days
  • Tag -
 台風の通過に伴い非常に低迷した感覚で過ごしております。通常ならば台風が来ると聞けば膝を打ち窓全開にてお出迎えするくらいにワクワクするのですが、今回は低気圧モードのまま落ちぶれていました。低気圧はですね、落ちるんですよ。そんなの僕だけかと思っていましたが、仕事上の付き合いのある女性に一人同じ症状の人が居ました。「私、ダメなんですよー、天気が悪いと。」なんてこの世の未来を憂うような面持ちで告白されました。2年前の話です。

 僕の話に戻ります。昨夜はパワーブックを開いて OS を立ち上げるに立ち上げたのですが、全てのヤル気は霧消してしまっているのでゴロリとベッドに横になれば、そのまま眠ってしまいました。午前3時まで。こりゃまた微妙な時間に目が覚めてしまったものです。さして何もする気にはなれないが、かと言ってまた直ぐに眠れる訳でもない。僕は窓を開け、風に煽られた雨音を聴いていました。この風に身を横たえ、ゆらり揺られて200海里、気が付けば見た事もないような世界の浜辺に漂着していないかなあ、などと夢想癖のある在りし日の少年よろしく考えておりました。しかし結果はと言えば、携帯電話の電子音に無理矢理叩き起こされ、見覚えのある白い天井を見つめながら「あら、今日は何をしなければならないんだっけ?」と否応なく現実に引き戻される始末。新しい世界など何処にも存在せず、擦り切れた日常がまるで川の流れのように僕を呑み込んでいきます。ああ。

 誰かの役に立とうとか(そんなのは仕事だけで十分)何かを得ようとか(足がかりが寸断されているし)全然興味が持てない(今現在酔っているし)ので、週末は出来るだけ無為に過ごしてやろうとか考えています。江戸川の辺で昼寝をするのも良いでしょう。手垢のついた本を紐解くのも良いでしょう。そんな風に二日間を過ごせばさすがに飽きてくるだろうし、週が開ければ仕事が待っているのでドツボにはまる事もないでしょう。そんなこんな(どんな?)の金曜日。

春の宵風

  • 2004-05-15 土曜日
  • Category - Days
  • Tag -
 こうやって窓を開け放って寝転んでいると、色んな音が聞こえてくる。電車が通り過ぎる音。近くに駅が在るので朝5時から夜中の1時近くまでひっきりなしに聞こえてくる。この部屋へ越して来て一年目はそれが気になって目が覚めたりしたが、二年目にはもう慣れていた。地元の駅は気に入ってる。地上にホームが二つと線路が4本在る。ホームから改札へは、階段を上り駅舎へ続く通路を渡る。改札も二階だ。出口へは階段を降りる。地味で懐かしい造りだ。階段を降りれば直ぐにパチンコ屋と煙草屋が在る。或る意味王道である。数年前にコージーコーナーも出来た。中華定食屋はその次の年に改装し5階建てのビルになった。踏切と交差する道を渡ると交番が在り、その隣には不二家が在る。去年、バスキン・ロビンスが併設された。下町にも、少しずつではあるがそれなりに変化は有る。

 ベランダから身を乗り出し直ぐ下を通る道を見下ろす。高校生くらいの男女が自転車に二人乗りで、大きな声で会話しながら走り過ぎて行った。爺が孫をなだめつつ歩いて行く。階下の鉄板焼き屋には今夜も客が良く入っているようだ。時々女性達の嬌声が聞こえてくる。向かいの家に二階の部屋の照明が夕方見た時には切れかかっていて点滅したいたが、その後取り替えたのか今は窓を白々と照らしている。昨夜からチェ・ジウのあの右の頬だけで笑う表情が度々思い出されて、気になって仕方がない。今夜放映されるから観てみようか。男達が大声で何やら話している。次の店に移る相談でもしているのだろうか。

 春の宵は柔らかく凪ぎ、やがて訪れるであろう初夏の匂いを孕んでいる。煙草の煙は暫くの間彷徨った後に、窓の外へと吸い込まれて行く。
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