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DOG ON THE BEACH

ポトスとカランコリエ

  • 2004-09-12 Sunday
  • Category - Days
  • Tag -
 我が家に新しい家族が増えました。ポトス君です。どんなに放ったらかしにしてもスクスクと育ってくれるという噂を聞きつけまして、そのバイタリティを見込んで近所の花屋で買ってきました。元々は添え木がしてあって、茎をホッチキスで固定してありました。しかし、それを見ているとどうにも痛々しいのでハズしてしまいました。ゆくゆくはだらしなく伸びてきそうな気がしますが、それはそれ。彼のやりたいようにやらせようと思っています。

 そしてこちらはカランコリエさんです。葉っぱばかりが部屋に在っても鬱陶しいので華やかな彼女も買ってきました。小さな花びらが拠り固まって、とても可愛い感じです。葉は肉厚で、何となく丈夫そうなので安心です。あ、今ひとつだけ気に入らない部分を見つけてしまいした。いえいえ、彼女自身には問題ありません。問題なのは鉢です。何処となくガーデニングっぽいです。あの斜めの格子柄が無知な欧州崇拝を彷彿させます。そう言えばオンビジウムの鉢も同じモノです。買い直さねば。まだ紹介していませんが、ベンジャミンとかハイビスカスとかブーゲンビリアの鉢は、わざわざ東急ハンズで買い求めたモダンな形状をした素焼きの鉢です。鉢を渋谷から手に提げて持ち帰るのはかなり面倒ですが、仕方がありません。私のダンディズムが許しません。しかしこの薄気味の悪い鉢は誰が買って来たのでしょう。私でしょうか。いやいやそんなハズは・・・。

オンシジウム若しくはカトレア

  • 2004-09-11 土曜日
  • Category - Days
  • Tag -
 8日のエントリの、何の植物だから判らない(忘れたとも言う)我が家のプラントは画像の通りに弱り切っている。ついこの間まで青い葉をしていたものが、一部を除いて黄色く枯れかけている。最近の二度に渡る大型台風の影響だと思われる。今日はたっぷりと水を与え、ベランダの縁に置いて陽を当ててやった。これでもう大丈夫。と思いたい。

 先ほど実家に電話をした。父は既に就寝後であったので、母親と話した。「何年か前に水苔と一緒に貰った植物があったやんね?あれ名前なんていうと?」僕は植物の名前が知りたくて電話をかけたのである。しかし母の口からは「・・・何やったかいな・・・覚えとらん。」と力が抜けそうな答えが返ってくる。此処でくじけてはいけない。名前が判らないと育て方の見当がつかない。「あの、ほら・・・えーと、正月に帰った時にお父さんがくれたやんね?アレたい、アレ。」食い下がる息子。「あー・・・そげな事があったね。」軽く流されてしまいそうな雰囲気である。滅多に電話しない癖に、かければかけたで面倒な事を尋ねてくる息子というのは迷惑極まりない事は重々解っているつもりだが、諦められない。「いや、今枯れそうになっとってさ、どげんすれば良かやかち思うて。」「あー、蘭やろ?」いや・・・蘭では・・・。「蘭やったらオンシジュームかカトレアたい。」・・・聞き覚えがあるような気がする。コレは蘭なのか・・・。「そう言えばあん時、お父さんがカトレアとかオンシジュームば近所に配りよったもん。」かなり信憑性が高い話だ。やはり蘭なのか。「蘭やったら陽に当てんで、水やりよったら大丈夫たい。」・・・え・・・今、何と?「風に当たるくらいじゃどうもならんよ。」いきなりの失策である。母との電話を終えた後、僕はオンシジューム(若しくはカトレア)に深く頭を下げつつ、恭しくベランダの縁から床へと下ろして差し上げたのであった。

 電話での母はいつもと比べて元気がないようだった。気になったので尋ねてみると、今日は仕事で少し無理をしたので疲れているとの事。「時々で良かけん、電話で声ば聞かせてくれんね?」息子としては非常にキツい一言だ。今年の暮れには帰らねばなるまい。

追記2004.09.12 : 調べてみるとカトレアでない。私の薄い記憶を辿れば黄色い花だったような気がするので、オンシジウムなのだろう。陽の当て方については、遮光50%という事らしい。

BOTANICAL LIFE / いとう せいこう

 金子氏のブログで結構前に紹介されていた、いとうせいこう氏のボタニカルライフ。1996年から1999年までの、氏の植物生活を記した日記である。本業でもないのに、氏の日々の植物に対する雑雑とした思いと、それに伴う行動。大変楽しませて貰っている。

 さて、僕の部屋にも幾つかの植物様がいらっしゃる。ベンジャミンとハイビスカスとブーゲンビリアと名前を知らない何か。名前を知らない何かは、数年前に帰省した折りに、父親から無理矢理持たされた鉢物である。飛行機で東京へ帰るのを知っている癖に、帰り際にいそいそとビニール袋に詰められた。未だにこの人の事が理解できない。話を戻すと、僕の場合、植物を育てるというより植物の「世話をしてみる」「放置する」「世話をする」「放置する」の繰り返しのように思える。今一つ集中出来ない。そのせいか、我が家の植物達は貧弱である。貧相とも言える。ベンジャミンは枝に対しての葉っぱの占有率が30%ほどだし、ハイビスカスは今年の夏は一輪しか花を咲かせなかった。ブーゲンビリアに関しては、ツルはやたらと伸びたが花(赤いのは葉っぱらしいけど)をつける事はとうとう無かった。名前を知らない植物は、何となく葉を茂らせるだけである。花を開いたのは一昨年見たきりである。植物生活者としては、完全に僕の敗北である。

 元来、非常にせっかちである僕は、すぐに結果を求めてしまうのが悪い癖である。僕のような人間は切り花でも愛でている方が性に合っているのかも知れない。いや、多分そうだろう。しかし自分の事を、植物の世話も出来ない愛情薄い人間だと認めるのが嫌なのだ。単に技術的な問題なのかも知れないが、何となくそう思ってしまうのである。そこで僕は考えた。それぞれの植物に名前をつけてあげれば、もっと愛情を注ぐ事が出来るのではないか、と。名前。名前ねえ・・・。なかなか思いつかない。ベンジャミンは・・・ベンジャミンと来れば「伊東さん」だろうか。

家族という名の幻想

  • 2004-09-06 月曜日
  • Category - Days
  • Tag -
 誰も知らない、を観ていて或る人の事を思い出しました。映画(当の事件)と同じく、兄弟姉妹が全員父親が違う人でした。彼女は僕と出会って二週間後にはこの事を、冗談交じりに自分から話始めました。彼女にとってはネタとして話したのでしょうが、僕はその話をネタとして受け止める事が出来ませんでした。悪い事をしたな、と今でも思っています。母親とは手紙だけのやりとり。妹達から「お姉ちゃんに会いたい。」と言って来ているようでしたが「母の彼氏の子供というだけで、何の感情も沸かない。」という理由で一切連絡していないようでした。僕はその言葉を信じていませんでした。父親に関しては、就職の際に戸籍抄本を見ると、今は大阪に住んでいる事が分かったようです。しかし彼女は「今更父親に会いたいとは思わない。」と言っていました。僕はその言葉も信じていませんでした。でもそれは僕の勝手な解釈に過ぎません。彼女が本当はどう感じていたのか、それは彼女以外は誰にも解りません。

 彼女が或る時こんな事を言いました。「将来、二人の子供(出来れば双子)を産んで、両手に抱き抱えてみたい。」と。その時僕は、本当にそうなれば良いな、と思いました。その時彼女は、本当に嬉しそうに話していたからです。でも、一年後にその話を僕が持ち出しても、彼女はその話を自分がした事さえ忘れていました。「そんな時もあったかな。」と請け合ってくれませんでした。彼女の考えている事は、僕には全く解りませんでした。それでも、僕と彼女が出会った当日から、何の違和感も無く数時間を共にする事が出来たのは、僕と彼女が同じ表情をしていたからでしょう。甘んずれば、怖いものは何も無い。そんな顔して生きていました。

 今現在、彼女が何処で何をしているのか、僕は知りません。

誰も知らない / 是枝 裕和

  • 2004-09-05 日曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 もの凄く久しぶりに休日に外出。通常ならば余り行きたくない渋谷へ。取り敢えずロゴス・ギャラリーで Cocco の絵本原画展を観る。狭いギャラリーには大勢の人々。プリマグラフィは最初に10万5千円の値段が見えてしまい、急速に興味を失う。原画自体は良かった。夜を描いたモノより、暖色で塗り固められた昼間の絵が良かった。昔、弟がクレパスで描いていた絵を思い出す。絵本を買おうかと思ったが、レジには長蛇の列が。面倒なので買わない事にした。

 それから「誰も知らない」を観ようと Chine Amuse へ。チケットを買い求めたが、上映は1時間30分後なので暫く街を彷徨く事にする。相変わらずこの街には変なのが多い。青い猫とオレンジの熊の着ぐるみを着た女の子二人と擦れ違う。黒く陽に灼け、銀髪だ。目尻には星とハートの涙が描かれている。身体のデカい黒人の客引き5人。道行く B ボーイの肩に腕を回しながら勧誘。中学生くらいの白人同士のカップル。この世に不幸など無いかのように見える。20歳前後の白人の女性と50がらみの東洋人の男性のカップルが腕を組んで歩いている。思わず土下座してしまいそうな程の美形の中国人女性。何故か判子屋に入って行った。7人が7人、全員丸坊主の日本人中学生の男の子達。結構可愛いヤツラである。脚が滅茶苦茶キレイな、オレンジ色のユニフォームを着た au のキャンギャル達。目が虚ろなのが怖い。街頭のモニタヴィジョンで奥田民生の「何と言う」の PV を観る。民生かっけー。外の世界って、なんてエキサイティングなんだ!

 話が本題とは全然違うので戻す。僕は30分前には映画館の戻ったが、15分くらい前になると、ロビーが満員になるほどの盛況ぶり。内容を書くのは控えるが、感想と言っても・・・何も書けない。今もなお、非常に複雑な気分にさせられるからだ。このモヤモヤっとして消えてくれない感覚を一体どうしたら良いのか分からないでいる。書ける事と言えば、主人公役の柳楽優弥が非常に美しい。特に目が。こいつは男にも女にもモテるだろうな、という感じで美しい。子供達が生活し、遊んでいる光景ばかりの映像なのに、何故こうも惹きつけられるのか。なんだか色々と考えてしまいます。憂さ晴らしにタワレコで CD をバカ買いしましたが、全然気分は晴れてくれません。どうしたものか。うーん・・・。

 一つ気になったのが、この映画のモチーフとなった事件。調べてみるとサイトが在った。1988年に起きた、巣鴨での子供置き去り事件である。大凡のネタバレでもあるし、結構悲惨な事件内容であるので、今そういうの読んでも平気だと思われる方のみ読んでください。他の事件についての記述も在ります。

 そうそう、オレ days のオレさんがロケ地へ行ってみたそうです。んで、その行き方
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妻をめとらば韓国人!? / 篠原 令

 韓国繋がりでひとつ。著者は韓国人の女性と結婚し、現在もアジアを拠点とし日本企業のコンサルティングを生業としている男性である。タイトルからすると、韓国女性とのあれやこれやを書いてあるように思える(そういう部分も勿論あるが)が、中心は韓国と日本との文化(価値観)の違いについて書かれている。韓国の人々が、子供の頃からどういう風に教えられて生きているのか、どういう価値観の社会に属して生活しているのか。そういう事を具体的な例を挙げ、日本人との比較を交えながら書いてあります。凄く判りやすい。どう判り易いかというと、物事に対する考え方がそもそも違うので、それは歳を重ねる毎に確固たるものとしてその人の中で確立されてしまう。大人になった韓国人と日本人が全く違う思考をしてしまうのは仕方がない。と、そう思えるのである。僕は海外で生活した経験が無いので、このような文書から得た情報に拠る想像でしかないのだが、各国・各地域でのそれぞれの価値観の違いというのは、余りにも(そして途方もなく)歴然としているのだろう。自分の生まれ育った環境の外で生活し続ける人は凄い。微妙にコンプレックスを持ってしまう。
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Douglas Coupland

  • 2004-08-29 日曜日
  • Category - Art
  • Tag -
 僕が愛して止まない作家の一人。ダグラス・クープランドについて少し纏めて書いてみます。でも内容についての具体的なレビューは割愛。Amazon に飛んで、そこを読んで貰った方がきっと役に立ちます。

ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち : クープランドの事をどういう経緯で知ったのか全然思い出せませんが、僕は面白そうな作家を見つけると、古い本から順当に読もうとする癖があります。この本が最初の本。1960年代から1980年代末までの文化的な要素をごちゃ混ぜにして、現代の画布にコラージュしたような作品。しかし根幹としては人生ダウンシフトな物語。造語が非常に面白い。それを纏めたサイトがあります。後、略歴も。因みに左上の画像はアメリカ版。僕が持ってるのは緑色の表紙です。Amazon に画像が用意されていないのでアメリカ版使ってます。

シャンプー・プラネット : これもアメリカ版の画像。各国で表紙のデザインは異なるみたい。個人的には日本版が一番好きである。この本はジェネレーションXの主人公の弟が主人公となっている。続編という扱いではないけれど。この本を読んでいると、自分の弟(特に末の弟)が思い出されてならない。世の弟君達は皆こんな感じなのかなあ、と妙な感慨に耽ってしまいます。

ライフ・アフター・ゴッド : クープランドにしては珍しく宗教的な要素を含んだ作品。挿絵が非常に可愛い。これって確か一昨年くらいまでは絶版になっていて、僕は楽天のフリマで探して、ようやく見つけたらタイミング悪く他の誰かに落札されてしまった後で、泣く泣くその後数ヶ月間再び誰かが売りに出すのを虎視眈々と待って待って待ち続けた後に、ようやく手に入れる事が出来た曰く付きの本である。それがいつの間にか再販されているなんて・・・。あ、思い出した。僕がダグラス・クープランドに興味を持ったきっかけ。随分前にネット上の知り合いの女性(昔も今も何処で何をしているのか全く知らない)に、僕の書く文体が似ていると紹介された事があって、それで読んでみようと思って探したのでした。そうかそうか。

マイクロサーフス : マイクロソフトで働き、日夜コーディングに明け暮れるサーフス(農奴)達の物語。でも詰まるところが家族の物語。つまりは失われていた過去への憧憬。それが希望へと昇華する。僕はこの本が一番好きだな。その内に誰かが映画化してくれる事を密かに待っていたりする。んで、今また読んでます。

神は日本を憎んでる : 日本で発売されている中での最新刊。実はまだ読んでいないので殆ど何も書けません。主人公が日本人で、日本好きのクープランドがそれをどう動かすのかが非常に興味深いです。暫くの間、クープランド作品から離れていましたが、最近また興味を持ち始めました、読まねば。というか、クープランドの作品は他にも出版されているのですが、半分くらいしか日本語化されていません。日本での出版元の角川書店と翻訳者の江口研一氏には是非頑張って貰いたい。とか勝手な事をホザいてみる。
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