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DOG ON THE BEACH

本郷館

 未見であった本郷館が4月に取り壊されると聞いたので行ってきた。現地に着いた時には、僕と同じように取り壊しの話を聞きつけたのであろう人が数人既に写真を撮っていた。実際に目の前にするとその建物の巨大さに圧倒された。板張りの外壁がそびえ立つ様は城を思わせる。狭い路地を歩いていたら突然巨大な木造建築物が目の前に現れるというアプローチにも異様さを感じるし、その事に感動さえ覚える。まるで時空をねじ曲げられたようだ。

 上記の Wikipedia もそうだが、彼方此方で見かける本郷館の姿は正面玄関側から撮影した写真ばかりで、僕もその印象しか持っていなかった。しかしこの建物の周囲を歩き回ってみるとその様相は様々で、見ていて飽きない。たくさん写真を撮ったはずなのだが、どうやらフィルム・カメラでばかり撮っていたらしく、デジタル・カメラで撮ったのはほんの数枚だった。フィルム・カメラのレンズは50mm、デジタル・カメラのレンズは28mm。近づいて撮るには28mmでも画角が全然足りなかった。せめて21mmは要るなあ。

 余談だが、本郷館を紹介している頁では何処も本郷6丁目という事までしか記載していない。恐らく住人へ配慮であると思う。つまり無遠慮に見物に来たり写真を撮るなという事だろうな。入口には関係者以外の立ち入りを禁じる注意書きがあるし、その日の撮影者が多かったせいか、窓や玄関から外の様子を伺う住人の姿が見受けられた。まあ、迷惑には違いない。

砂漠の夢

 もうずっと以前に、深夜のテレビ番組で放映されていた(と思しき)アニメの話。その時僕は既に眠気で朦朧としていたのだが、何気なしに点けたテレビでアニメーションが流れていた。特に絵が気に入った訳でもなく、そのストーリーだけが記憶にいつまでも残っている。

 ★

 或る雄の子犬が主人公の話で、彼がいつもの散歩の途中でスケートボードを見つける。彼は興味津々で、恐る恐るそのボードに飛び乗る。ボードを坂道を下り始め、段々スピードを増していく。彼はそのスピード感に有頂天になった。こんなにも素晴らしい気分になれる事に喜びを感じていた。

 そこでとんでも無い事が起きる。彼が予てから思いを寄せていた雌犬が、横道から飛び出してきたのだ。坂道はまだまだ続き、このまま行けばスピードは更に上がって、大好きな彼女に衝突してしまう。しかし彼にはボードを止める方法が判らない。
 彼は必死で祈った。自分が消えてしまう事を。大好きな彼女に怪我をさせるくらいなら、いっその事消えてしまいたいと。
 ボードが更にスピードを上げ、彼女にもう少しでぶつかるというその瞬間、彼は怖くて目を閉じた。

 再び目を開けた彼は、熾烈な太陽の光が降り注ぐ砂漠に居た。そして自分が、亀の背中に乗っている事に気付いた。

 ★

 僕が覚えているのはここまで。恐らく眠ってしまったのだろう。後から幾ら考えても、それがどの放送局で、どの番組であったのか思い出せない。記憶も酷く曖昧だ。冒頭に「思しき」と書いたのは、もしかしたら自分が見た夢かも知れないと思っているからだ。
 あれは一体どういう話だったのだろう。大好きな雌犬を自分自身から守る為に、自分を消してしまった雄犬は、あれからどう生きたのだろう。今でも気になって仕方がない。

武相荘

 旧白洲邸である武相荘に行って来た。新宿から小田急線の急行に乗り新百合ヶ丘へ。それから鈍行に乗り換え鶴川へ。駅を降りたら徒歩15分ほどで着く。東京の郊外の街らしく、周りは新興住宅地である。勿論都心に比べれば緑が多く、雑木林なども存在する。予め見ていたのは、白洲夫妻が戦中に移り住んだ頃の写真で、その写真では、本当に田舎の農家然とした佇まいであったのだが、周囲の家々を見ていると、とてもそんな家屋が存在しているようには見えない。駅からの道をとぼとぼと歩いて、横道に逸れるとひっそりとした感じで正門(少し大袈裟な表現だが)が見える。

 裏から見た正門。個人の邸宅でこんなにも立派な屋根のある正門など殆ど見る事はないが、それにしても門というのは、何かしら気分に影響するものである。大きければ大きい程、身を引き締めようとか、そんな気持ちを通る人に強いるものがあるように思う。日差しなり視界なりから、一瞬遮られるからだろうか。

 主な住居の外観。前述したように、戦中の写真を見ていたせいか、漆喰塗りの壁は意外であった。石の踏み石というのは、歩く事を楽しむ為に作られたのではないかと思った。

 玄関付近に置いてあった瓶の中の金魚。雪景色の中で見る金魚というのは初めてだ。さぞかし寒いだろうとは思うのだが、淡水の中を泳ぐ金魚にはそんな事は関係ないのであろうか。ゆらゆらと気持ち良さそうに泳いでいた。

 今は第一ギャラリーとなっている入口(玄関)。正子の死後、ギャラリーとなってから誂えた物だろうけど、こんな風に花に迎えられると、きちんともてなしを受けている気分になる。余談だが(ここに書くのもナンだが)普段は誰を呼ぶにしても、敬称を略して書いても一向に気にならないのであるが、正子さん、と書かなくてはいけないような気がしてならない。何故なのだろう。

 納戸を利用した第二ギャラリーの入口へ続く階段。生活の場にこんな造作が在るというだけでも素晴らしい。彼方此方に貼ってある説明書きを読んでいると、移り住んでから、長い年月をかけて、少しづつ改築・改良をして来たらしいのだが、生活の場を作るというのは、きっとそういう風に行われているのだろうなと思う。

 庭と呼ぶには大きすぎる空間へと続く踏み石。こんな季節であるので、目立った植物は見当たらなかったが、雪に埋もれながらも確かに息づく地上の蠢きを期待させるような造り。

 室内は撮影が禁止されていたので撮れなかったが、縁側にしろ、それと平行する廊下にしろ、居間にしろ、何処がどうとは言い切れないが、非常に居心地の良い空間であった。私が得に気に入ったのは白州正子が使っていた書斎。元々は隠居部屋を改造した作りらしくて、とても狭いのだが、書斎に続く全室には本が壁際にぎっしりと並べられ、その奥に執筆の為の部屋がある。薄暗いのだが、机の前に窓が在り、その窓を開けると隣の家の石垣が見える。そこには雑草が蔓延っている。恐らくそこから見える光景は、植物の四季の移ろいや、雨が降った降ったで、その静かなるスペクタルに耳を傾けるには、絶好の環境である。

 3月になれば、今度は春の展示を始める。それはたぶんギャラリーでの展示内容が変わるだけなのだろうが、四季それぞれのこの邸宅の佇まいを見てみたい。

武相荘

Gundam Shot Bar - ZION -

 以前から噂いは聞いていたが、これまでに行ったという人にお目に掛かった事がなかったし、ほぼ忘れかけていたのだが、仙台にはガンダム・ショット・バーが在るそうだ。メニューもそのサイトでご覧の通り。「ビグザム出撃後の肉団子」や「マクベのもやし炒め」など、口元を歪めずにはいられないセンス。少年期をファースト・ガンダムを観て過ごした者としては、一度は足を運ばずにはいられまい。上記のサイトにバーの住所その他が紹介されている。

都築 響一

 都築響一とくれば「 TOKYO STYLE 」と来てしまう。さすがに12000円も出してハードカヴァーを買う気にはなれなかったが、文庫本を買って、それこそ寝るまでずっと眺めている事もあった。ベッドの中でパラパラとめくるには、文庫本は丁度良いのだ。しかしこの記事に書かれているように、クラブ・ゴールドのプロデュースまでやっていたとは知らなかった。この雑誌、ちょっと読んでみたいなあ。
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