DOG ON THE BEACH
便所本
- 2009-06-07 Sunday
- Category - Miscellaneous
- Tag - book
誰しも自宅でウンコをする際には何かしらの本をトイレに持ち込むだろう。持ち込まない人も居るかも知れないが、そういう人はきっと多いと思う。僕にしても余程切羽詰まった状況でもなければ大概は本を持ち込む。便意を催したらトイレではなく先ず本棚に向かって、適当な書籍を選び取った後に初めてトイレに向かう。
さて、このトイレに持ち込む書籍はその用途をしてかなり厳選される。先ず小さい事。文庫本サイズが望ましい。僕の部屋はユニットバスで、それにトイレも含まれており大変狭い。扉を閉めてしまえばその息苦しさに用も足せない程だ。そんな空間に持ち込む書籍は小さいに越したことはない。次に短い時間で鑑賞し終える構成である事。時間にして数十秒から長くて3分。これだと小説や漫画の類は無理。エッセイ集や雑誌もギリギリ駄目だ。その本から何かを得るのに時間が掛かかるものは適さないし雑誌は大き過ぎる。そう考えると写真集か詩集になるだろうか。色々試したが、以下に僕の定番便所本を掲げる。
新宿+ / 森山大道: 写真集「新宿」の文庫版。森山大道の写真集の中では一番キャッチーだと思う。しかし版のサイズは良いのだけれど厚さが5cmもあるので少々扱い難い。そのうちに頁がバラけてくるんじゃないかと思う。
今日のつぶやき / リリー・フランキーとロックンロールニュース: リリー・フランキーのHPのコンテンツを書籍化したもの。ホントに一言だし、適度に下品なところが良い。これが「誰も知らない名言集」だと少し長過ぎる。
TOKYO STYLE / 都築 響一: 東京における住空間の混沌と美を集めた写真集。僕はお洒落で高級な住空間より、こんなにも創意工夫に溢れ、人々の生活の機微が目に見えてくるような空間の方が好きだ。とても暖かい。

★
余り関係ないけど、松本大洋の「青い春」の単行本の帯に「不良本である」とあって、なんてカッコ良いコピーなんだ!と思った記憶がある。このエントリのタイトルはそこからの流用なんだけど、そこまで知っていてその本は持ってない。でも内容は知ってる。何故だ? 因みに映画版のDVDは持ってるがそこには出てこない。不思議だ。
さて、このトイレに持ち込む書籍はその用途をしてかなり厳選される。先ず小さい事。文庫本サイズが望ましい。僕の部屋はユニットバスで、それにトイレも含まれており大変狭い。扉を閉めてしまえばその息苦しさに用も足せない程だ。そんな空間に持ち込む書籍は小さいに越したことはない。次に短い時間で鑑賞し終える構成である事。時間にして数十秒から長くて3分。これだと小説や漫画の類は無理。エッセイ集や雑誌もギリギリ駄目だ。その本から何かを得るのに時間が掛かかるものは適さないし雑誌は大き過ぎる。そう考えると写真集か詩集になるだろうか。色々試したが、以下に僕の定番便所本を掲げる。
新宿+ / 森山大道: 写真集「新宿」の文庫版。森山大道の写真集の中では一番キャッチーだと思う。しかし版のサイズは良いのだけれど厚さが5cmもあるので少々扱い難い。そのうちに頁がバラけてくるんじゃないかと思う。
今日のつぶやき / リリー・フランキーとロックンロールニュース: リリー・フランキーのHPのコンテンツを書籍化したもの。ホントに一言だし、適度に下品なところが良い。これが「誰も知らない名言集」だと少し長過ぎる。
TOKYO STYLE / 都築 響一: 東京における住空間の混沌と美を集めた写真集。僕はお洒落で高級な住空間より、こんなにも創意工夫に溢れ、人々の生活の機微が目に見えてくるような空間の方が好きだ。とても暖かい。
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余り関係ないけど、松本大洋の「青い春」の単行本の帯に「不良本である」とあって、なんてカッコ良いコピーなんだ!と思った記憶がある。このエントリのタイトルはそこからの流用なんだけど、そこまで知っていてその本は持ってない。でも内容は知ってる。何故だ? 因みに映画版のDVDは持ってるがそこには出てこない。不思議だ。
蛍姫 / 藤堂 志津子
小舟のほとりで / J. D. サリンジャー
「ナイン・ストーリーズ」の中の一編。グラース・サーガの観点から言えば、グラース家の三人目の子供にして長女であるブーブーの話。幼い頃から小さな家出を繰り返す息子のライオネルとのやり取りが、とても良い。秋の頃、湖の近くの別荘にて再び家出をしたライオネルを、桟橋に繋いだディンギーの中に見つける。桟橋の上から息子を見下ろしブーブーはこう声をかける。「オーイ。相棒。海賊。悪党め。わしは戻ったぞ。」この部分を何度も読み返すが、その度に柔らかい気持ちになる。自分の息子との距離の取り方。言い換えるならば、自分にとっては不可解極まりなく、それでも尚愛しさを抑える事の出来ない対象への、不器用に差し出された手の平。不完全な者から不完全な者への、最大限に考慮された忠告である。私はこの部分を読み返す毎に、この台詞を誰かに言ってみたくなる。
都築 響一
- 2005-01-06 木曜日
- Category - Art
- Tag - japanese / photograph / book / architecture
都築響一とくれば「 TOKYO STYLE 」と来てしまう。さすがに12000円も出してハードカヴァーを買う気にはなれなかったが、文庫本を買って、それこそ寝るまでずっと眺めている事もあった。ベッドの中でパラパラとめくるには、文庫本は丁度良いのだ。しかしこの記事に書かれているように、クラブ・ゴールドのプロデュースまでやっていたとは知らなかった。この雑誌、ちょっと読んでみたいなあ。
妻をめとらば韓国人!? / 篠原 令
韓国繋がりでひとつ。著者は韓国人の女性と結婚し、現在もアジアを拠点とし日本企業のコンサルティングを生業としている男性である。タイトルからすると、韓国女性とのあれやこれやを書いてあるように思える(そういう部分も勿論あるが)が、中心は韓国と日本との文化(価値観)の違いについて書かれている。韓国の人々が、子供の頃からどういう風に教えられて生きているのか、どういう価値観の社会に属して生活しているのか。そういう事を具体的な例を挙げ、日本人との比較を交えながら書いてあります。凄く判りやすい。どう判り易いかというと、物事に対する考え方がそもそも違うので、それは歳を重ねる毎に確固たるものとしてその人の中で確立されてしまう。大人になった韓国人と日本人が全く違う思考をしてしまうのは仕方がない。と、そう思えるのである。僕は海外で生活した経験が無いので、このような文書から得た情報に拠る想像でしかないのだが、各国・各地域でのそれぞれの価値観の違いというのは、余りにも(そして途方もなく)歴然としているのだろう。自分の生まれ育った環境の外で生活し続ける人は凄い。微妙にコンプレックスを持ってしまう。
Douglas Coupland
僕が愛して止まない作家の一人。ダグラス・クープランドについて少し纏めて書いてみます。でも内容についての具体的なレビューは割愛。Amazon に飛んで、そこを読んで貰った方がきっと役に立ちます。
ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち : クープランドの事をどういう経緯で知ったのか全然思い出せませんが、僕は面白そうな作家を見つけると、古い本から順当に読もうとする癖があります。この本が最初の本。1960年代から1980年代末までの文化的な要素をごちゃ混ぜにして、現代の画布にコラージュしたような作品。しかし根幹としては人生ダウンシフトな物語。造語が非常に面白い。それを纏めたサイトがあります。後、略歴も。因みに左上の画像はアメリカ版。僕が持ってるのは緑色の表紙です。Amazon に画像が用意されていないのでアメリカ版使ってます。
シャンプー・プラネット : これもアメリカ版の画像。各国で表紙のデザインは異なるみたい。個人的には日本版が一番好きである。この本はジェネレーションXの主人公の弟が主人公となっている。続編という扱いではないけれど。この本を読んでいると、自分の弟(特に末の弟)が思い出されてならない。世の弟君達は皆こんな感じなのかなあ、と妙な感慨に耽ってしまいます。
ライフ・アフター・ゴッド : クープランドにしては珍しく宗教的な要素を含んだ作品。挿絵が非常に可愛い。これって確か一昨年くらいまでは絶版になっていて、僕は楽天のフリマで探して、ようやく見つけたらタイミング悪く他の誰かに落札されてしまった後で、泣く泣くその後数ヶ月間再び誰かが売りに出すのを虎視眈々と待って待って待ち続けた後に、ようやく手に入れる事が出来た曰く付きの本である。それがいつの間にか再販されているなんて・・・。あ、思い出した。僕がダグラス・クープランドに興味を持ったきっかけ。随分前にネット上の知り合いの女性(昔も今も何処で何をしているのか全く知らない)に、僕の書く文体が似ていると紹介された事があって、それで読んでみようと思って探したのでした。そうかそうか。
マイクロサーフス : マイクロソフトで働き、日夜コーディングに明け暮れるサーフス(農奴)達の物語。でも詰まるところが家族の物語。つまりは失われていた過去への憧憬。それが希望へと昇華する。僕はこの本が一番好きだな。その内に誰かが映画化してくれる事を密かに待っていたりする。んで、今また読んでます。
神は日本を憎んでる : 日本で発売されている中での最新刊。実はまだ読んでいないので殆ど何も書けません。主人公が日本人で、日本好きのクープランドがそれをどう動かすのかが非常に興味深いです。暫くの間、クープランド作品から離れていましたが、最近また興味を持ち始めました、読まねば。というか、クープランドの作品は他にも出版されているのですが、半分くらいしか日本語化されていません。日本での出版元の角川書店と翻訳者の江口研一氏には是非頑張って貰いたい。とか勝手な事をホザいてみる。
ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち : クープランドの事をどういう経緯で知ったのか全然思い出せませんが、僕は面白そうな作家を見つけると、古い本から順当に読もうとする癖があります。この本が最初の本。1960年代から1980年代末までの文化的な要素をごちゃ混ぜにして、現代の画布にコラージュしたような作品。しかし根幹としては人生ダウンシフトな物語。造語が非常に面白い。それを纏めたサイトがあります。後、略歴も。因みに左上の画像はアメリカ版。僕が持ってるのは緑色の表紙です。Amazon に画像が用意されていないのでアメリカ版使ってます。
シャンプー・プラネット : これもアメリカ版の画像。各国で表紙のデザインは異なるみたい。個人的には日本版が一番好きである。この本はジェネレーションXの主人公の弟が主人公となっている。続編という扱いではないけれど。この本を読んでいると、自分の弟(特に末の弟)が思い出されてならない。世の弟君達は皆こんな感じなのかなあ、と妙な感慨に耽ってしまいます。
ライフ・アフター・ゴッド : クープランドにしては珍しく宗教的な要素を含んだ作品。挿絵が非常に可愛い。これって確か一昨年くらいまでは絶版になっていて、僕は楽天のフリマで探して、ようやく見つけたらタイミング悪く他の誰かに落札されてしまった後で、泣く泣くその後数ヶ月間再び誰かが売りに出すのを虎視眈々と待って待って待ち続けた後に、ようやく手に入れる事が出来た曰く付きの本である。それがいつの間にか再販されているなんて・・・。あ、思い出した。僕がダグラス・クープランドに興味を持ったきっかけ。随分前にネット上の知り合いの女性(昔も今も何処で何をしているのか全く知らない)に、僕の書く文体が似ていると紹介された事があって、それで読んでみようと思って探したのでした。そうかそうか。
マイクロサーフス : マイクロソフトで働き、日夜コーディングに明け暮れるサーフス(農奴)達の物語。でも詰まるところが家族の物語。つまりは失われていた過去への憧憬。それが希望へと昇華する。僕はこの本が一番好きだな。その内に誰かが映画化してくれる事を密かに待っていたりする。んで、今また読んでます。
神は日本を憎んでる : 日本で発売されている中での最新刊。実はまだ読んでいないので殆ど何も書けません。主人公が日本人で、日本好きのクープランドがそれをどう動かすのかが非常に興味深いです。暫くの間、クープランド作品から離れていましたが、最近また興味を持ち始めました、読まねば。というか、クープランドの作品は他にも出版されているのですが、半分くらいしか日本語化されていません。日本での出版元の角川書店と翻訳者の江口研一氏には是非頑張って貰いたい。とか勝手な事をホザいてみる。
Le petit prince / Antoine de Saint-Exupery's
余丁町の散人氏のエントリで紹介されていたのですが、この本の中の「薔薇 」は一体誰がモデルになっているのかが56年を経てようやく判明したそうです。それは妻の Consuelo だとか。詳しい経緯については氏のエントリを参照してください。個人的な意見を書かせて貰うならば、文中の「薔薇」はかなり一般化して書かれていると思うので、大した問題ではないのではないか、と。ならば何故わざわざエントリに書くのかというと、一つ思い出した事がありまして。それと言うのも、10年くらい前の或る日の事です。ポストに小包が届いていました。差出人は不明です。中を開けると、手製の布地のカバーで製本し直された岩波少年文庫の「星の王子さま」が入っていました。宛名はしっかりと僕の名前と住所になっているので間違いであるハズはないが、全然思い当たるフシがありません。その当時、郵便物のやりとりをしていた人と筆跡を見比べてみましたが、誰の筆跡とも合致しません。誰が送ってくれたモノなのか知りたいとは思いましたが、モノがモノだけに、送り方が送り方だけに問いただす事もなく現在に至ります。不思議な事もあるものです。その本を贈ってくれた誰かは、僕に一体何を伝えたかったのでしょうか。
此処で紹介しているのは岩波少年文庫版ではありません。サン=テグジュペリが生前に唯一ゲラを確認した挿絵(アメリカ版)を使用したオリジナル版です。僕は持ってませんが、ちょっと欲しい気もします。











