DOG ON THE BEACH
水と人の親和性
- 2008-04-09
- Category - People
- Tag - psychology / comic / literature / environment
羽海野チカの " 3月のライオン " を読んでいたらこんな場面が在った。事故で両親と妹を亡くした17歳でプロ棋士の主人公は、自宅の近所(モデルとしては月島)を流れる河を眺めながらこう考える。
ただ、頭の中がごちゃごちゃして一体全体何から手を付けて良いのか、更に進んでもう何もしたくないと思っているような時には、河の流れを眺めて過ごせば幾らかは気が楽になるような気がする。言葉を換えるならば、有効な自分の緩め方であると思う。
河が好きだ。好きなものなんてそんなにはないけど・・・。水がたくさんあつまった姿を見ていると、ぼうっとして頭がしんとする。よく解る表現である。川面をじっと眺めていると次第に周囲の音や匂いやその他の感覚が少しずつ遠のいて頭の中がとても静かになる。僕は生まれてこの方河の近くにしか住んだ事がないので、それだけ親しみも在るし懐かしさもある。しかしそれだけでは説明出来ない何とも言いようのない感覚に陥ってしまうのである。それが物質としての水そのものにその影響力が在るのか、それとも水の流れにあるのか、今を持ってよく解らない。
ただ、頭の中がごちゃごちゃして一体全体何から手を付けて良いのか、更に進んでもう何もしたくないと思っているような時には、河の流れを眺めて過ごせば幾らかは気が楽になるような気がする。言葉を換えるならば、有効な自分の緩め方であると思う。
東京日和 / 竹中 直人
- 2006-06-11
- Category - Art
- Tag - movie / environment / psychology
ずっと以前にこの映画を観た時にはつまらなく感じて、それ以来思い出す事もなかったのだが、最近になって時々思い出すようになった。何を思い出していたのかというと、劇中に出てくる1970年代の東京の風景や柳川の風景である。あれは割と良かったなあ、と思っていたのである。それで今日になって、気になってどうにもならなくなったので再度観てみた。驚くほどにどの光景(風景に限らず美術も)も僕の気に入った。室内の美術にしても、昭和中期にモダンと呼ばれたであろう雰囲気で好きだ。線路脇の路地や階段坂など、僕が最近急激に興味を持ち始めたモチーフが散りばめられている。もしかしてこういう映像を撮りたくてこの映画を撮ったのだろうか。これらの絵を映像資料として欲しくなった。
主軸となる物語は以前観た時と印象は変わらず。アンバランスな会話は端々で不安をかき立て、奇妙な緊張感で劇を覆ってしまう。たまに耳を塞ぎたくなる。「見ないで欲しいの。私の事、そんなに。」そう言えば、最初に観た時はこのコピーが気になって観たのだった。今でも気になると言えば気になる。

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