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DOG ON THE BEACH

クラウド・ダイアリー

 先週 Tumblr に流れてきたこのテキスト。
俺は日記は書かない。人のコメント欄を日記として使う。誰にも全体を俯瞰することはできない。これを「クラウドダイアリー」と言う。

@himanainu_kawai ヒマナイヌ川井拓也
 これ読むと、何だかワクワクするな。ローカルにテキストを残しておけば自分は全てを把握出来るものね。物事は、というか、個々の所在がすべからく流動的である事で、何かしらこれまでにない価値観が生まれて来そうな気がする。
  • Last Modified : 2011-11-09

便所本

 誰しも自宅でウンコをする際には何かしらの本をトイレに持ち込むだろう。持ち込まない人も居るかも知れないが、そういう人はきっと多いと思う。僕にしても余程切羽詰まった状況でもなければ大概は本を持ち込む。便意を催したらトイレではなく先ず本棚に向かって、適当な書籍を選び取った後に初めてトイレに向かう。
 さて、このトイレに持ち込む書籍はその用途をしてかなり厳選される。先ず小さい事。文庫本サイズが望ましい。僕の部屋はユニットバスで、それにトイレも含まれており大変狭い。扉を閉めてしまえばその息苦しさに用も足せない程だ。そんな空間に持ち込む書籍は小さいに越したことはない。次に短い時間で鑑賞し終える構成である事。時間にして数十秒から長くて3分。これだと小説や漫画の類は無理。エッセイ集や雑誌もギリギリ駄目だ。その本から何かを得るのに時間が掛かかるものは適さないし雑誌は大き過ぎる。そう考えると写真集か詩集になるだろうか。色々試したが、以下に僕の定番便所本を掲げる。

新宿+ / 森山大道: 写真集「新宿」の文庫版。森山大道の写真集の中では一番キャッチーだと思う。しかし版のサイズは良いのだけれど厚さが5cmもあるので少々扱い難い。そのうちに頁がバラけてくるんじゃないかと思う。

今日のつぶやき / リリー・フランキーとロックンロールニュース: リリー・フランキーのHPのコンテンツを書籍化したもの。ホントに一言だし、適度に下品なところが良い。これが「誰も知らない名言集」だと少し長過ぎる。

TOKYO STYLE / 都築 響一: 東京における住空間の混沌と美を集めた写真集。僕はお洒落で高級な住空間より、こんなにも創意工夫に溢れ、人々の生活の機微が目に見えてくるような空間の方が好きだ。とても暖かい。

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 ★

 余り関係ないけど、松本大洋の「青い春」の単行本の帯に「不良本である」とあって、なんてカッコ良いコピーなんだ!と思った記憶がある。このエントリのタイトルはそこからの流用なんだけど、そこまで知っていてその本は持ってない。でも内容は知ってる。何故だ? 因みに映画版のDVDは持ってるがそこには出てこない。不思議だ。

表裏の逆転、若しくは個体内でのパラレルな共存。

 昔、未だネット上は極めて非日常的な空間で、匿名性を利用して日記を公開している人達がたくさん居て、僕はその人達に引っ張られるようにしてインターネットの世界に入り込んだ。普段目にする事のない言葉がひっそりと書き連ねられ、抑えられていた感情が圧縮機にかけられたようにひりだしてくる様を眺めていたのだった。

 それから数年が経ち、インターネットの普及と共に言葉は平準化され、其処は非日常的な場所ではなく日常の延長となった。奇妙な唸り声を上げるモデムを介して、こちらから何かを探しに行く場所ではなく、ブロードバンドに拠りあたかも窓を開けるようにして眺め得る風景となった。良い悪いではない。ただそうであるだけの話。

 不便極まりないダイヤルアップの時代にも、少人数ながらコミュニティは在った。匿名性はいつしか人格を持ち、それらが互いに交差していくうちに或る関係性を持つようにもなった。当初の匿名性は希薄になり、書けない事も次第に増えてくる。そして誰かが別な名前で、無料のサーバスペースを使って裏日記を書き始める。勿論最初は誰も気付かないが、そもそも顕示欲が強くなければ日記を公開したりするはずもないので、自分の日記ページの中に隠しリンクを張ったり、特定の人にだけ教えたりする。それがいつの間にか周知の事となって、関係性は複雑化する。非常に人間臭い村がそこに出来上がってしまうのである。

 此処までは昔そういう事もあったな、という思い出話でしかないのだが、最近思うのだ。インターネット上でのやりとりがコミュニティ主体になってきている昨今、物理的・社会的な距離を飛躍的に縮め、様々な人と知り合えるのは結構なのだが、それだけに自己が晒し晒される頻度や深度が増大する。それに疲れたり嫌になったのであれば、そのコミュニティから離れれば済む話のような気もするが、中にはそれをドロップアウトのように感じる人も居るかも知れない。学校や会社からのそれと同じ感覚で。

 それとは別に、そのドロップアウト的な行動を好む人も居るだろう。極端な話、オフラインで生活していると、日常化されたインターネット村の裏側に居るような気がしてくる事がある。・・・何だか取りとめの無い話になってきた。また後で書き換えるかも知れない。

蛍姫 / 藤堂 志津子

 短編集。読んだ事のない作家であったので、殆どタイトル買いである。真夜中にコンビニエンスストアに通い詰めてしまう女性が主人公の物語。しかし、僕が最も気に入ったのは、タイトルの短編ではなく、収録されている別な短編。その中にこんな話がある。自分の夫を、別な女性に50万円で譲るという話。譲渡金及び協力費、それを合わせて50万円である。譲渡という課程を経てはいるけれど、言ってみれば二人の女性に拠る、一人の男性の共有である。その二人の女性のキャラクターもあってか、この話を読んで、何だか楽しい気分になった。
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小舟のほとりで / J. D. サリンジャー

  • 2005-08-01
  • Category - Art
  • Tag -
「ナイン・ストーリーズ」の中の一編。グラース・サーガの観点から言えば、グラース家の三人目の子供にして長女であるブーブーの話。幼い頃から小さな家出を繰り返す息子のライオネルとのやり取りが、とても良い。秋の頃、湖の近くの別荘にて再び家出をしたライオネルを、桟橋に繋いだディンギーの中に見つける。桟橋の上から息子を見下ろしブーブーはこう声をかける。「オーイ。相棒。海賊。悪党め。わしは戻ったぞ。」この部分を何度も読み返すが、その度に柔らかい気持ちになる。自分の息子との距離の取り方。言い換えるならば、自分にとっては不可解極まりなく、それでも尚愛しさを抑える事の出来ない対象への、不器用に差し出された手の平。不完全な者から不完全な者への、最大限に考慮された忠告である。私はこの部分を読み返す毎に、この台詞を誰かに言ってみたくなる。
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新聞・テレビを殺します

 少し前の記事ですが、ライヴドア堀江社長のニッポン放送株取得に関する記事をまとめたエントリを読んでました。近鉄買収の時から、今回の件に至るまで、さして興味を持っていなかったのですが、タイトルにした台詞がちょっとカッコいいなあ、と思って読む気になったのです。

 このエントリの中で気になった箇所がある。
普通の人って情報の海から面白そうな情報を探すことに面白さを感じてないと思う。インターネットは能動的なメディアで既存メディアは受動的なメディア。能動的なメディアというのは、どうしても人を選ぶだろう。
 考えてみれば先例があった。情報誌のぴあと東京ウォーカーの戦い。ぴあはすべての情報を提示することに命をかけたが、情報のフィルタリングをした東京ウォーカーの前に負けていった。情報がたくさん提示してあって、そこから受け手は面白いものを自動的に拾い上げてくれるだろうというのは受け手の能力に期待し過ぎだ。
 何となくそうかなあ、と思っている事はハッキリと言葉にされると気持ち良いですね。推測に過ぎませんが、自分で情報の取捨選択をする習慣のない人は増えてるような気がします。子供だけでなく、大人も。溢れる情報が多くなればなるほど、その選択に対する労力は足りなくなり、現代ではそれを金で買っている。やがてそうする事に慣れ切って、自分で判断する機会を失ってしまう。いつの日にか、誰かが自分の為に都合の良い情報をピックアップし、厳かに差し出してくれるのを待っている人ばかりの社会が訪れそう。などと想像したら気持ち悪くなって来ました。

All about orz

 上のタイトルでは解り難いと思うが、要は挫折AA(私はこう呼んでいる)の「orz」の事である。それを米国の Boing Boing というサイトで色々と取りまとめをしている。
Orz is a popular symbol, a pictograph, a fun stuff, a strong meme, a fashion and even a subculture in Far East Asia since last year. It's originally from japan and spread soon to other countries such as China and Taiwan.
 という事らしく、日本で使われているだけかと思っていたら、そんなに広まっていたなんて知らなかった。更には商品化までしてるし。挙句の果てにはこのサイトの作者、自分で曲作って「オー・アール・ズィー」などと歌っている。記事の末尾でその曲のMP3ファイルへのリンクを張っているが、ええと、まあ、自作。
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