DOG ON THE BEACH
Nikki / くるり
- 2005-11-27
- Category - Art
- Tag - music / literature
待ちに待った新譜。今日繰り返し聴いてみて思った事。岸田君は(僕は基本的にくるりは岸田繁のワンマンバンドだと思っている。本人は否定するだろうけど。)すっかり苛立ちが成りを潜め、皮肉が少なくなったなあ、と思う。岸田繁という名の一人の男の成長が、正確に伝わってくる。それが音楽の本質かどうかという議論は置いておく。僕はそういう人間の成長を見て取れるというのが好きなのだ。リアルタイムで聴いていた訳ではないが、The Beatles や The Rolling Stones を聴いていてもそれを感じ、あたかも冗談のように長い長編小説を読んでいるような感覚がある。椎名林檎も同じ。言ってみれば文学に近い。それに歌詞も随分変わって来た気がする。これまでは、演奏と歌詞は独立しているような印象であったが、このアルバムでは両方が同時に聴かれなければ、伝わって来ないような気がする。新譜が出る度に、その変化にすぐに馴れる事が出来ないが、後々、結局全てのアルバムを好きになってしまう。何時までも聴き続けていたいバンドである。
Tokyo Straw Life
- 2004-07-05
- Category - Days
- Tag - diary / literature / railway
今日は朝から熱っぽく、それでいて午後から六本木・恵比寿・青山を歩いたので、途中何度も休まなければなりませんでした。アスファルトの上、シャツを汗で汚しながら歩く僕は、自分の身の上をほんの少し案じたりしましたが、どちらに転んでも結局大した事はなさそうなので考えるのをやめました。東京メトロ日比谷線。もう放課後の時間なのか、何処かの女子高の生徒達がたくさん乗り込んで来る。僕のすぐ側に立った三人組は、これから渋谷にでも出るのだろう、一様にスカートをたくし上げ短くしている。彼女達の即席の戦闘服だ。電車が揺れ、その内の一人の子がバランスを崩し僕に寄りかかってきた。「すみませーん。」よそ行きの声で見上げてくる。反応するのが面倒で、僕は気付かない振りをした。外界を遮断するつもりはなかったが、行動の稚出さが癪に障る。薄暗いコンクリートの壁を眺めるのに飽きた僕は、鞄から本を取り出し読む事にした。現在、恵比寿駅内にある本屋で買った、吉田修一の " 最後の息子 "を読んでいる。






