DOG ON THE BEACH
健康優良不良少年
- 2007-04-21
- Category - Art
- Tag - comic / motorcycle
AKIRA を久しぶりに読み返す。どれくらい振りだろうか。6巻を1993年3月に初版で発売していて、その発売を心待ちにしていた記憶がある。夜中までかかって一気読みして、その後も眠れなくなった。いつまで経っても刺激の多い漫画である。さて、バイクに跨り疾走する不良少年とは王道中の王道(解りやすいという意味で)であるが、何故にこうも憧れてしまうのだろうか。思えば優良少年にも不良少年にも成り損ねた僕は、中途半端なままで少年期を過ごした。友達の兄貴や小学校の頃に一緒に野球をして遊んでいた友人達は何故かしら半数以上が不良になってしまい、夜毎にバイクを乗り回していた。当時の僕は崩れ始めの時期で、不良品と言えばそうだったのだが彼等のような格好良さもなく、ただただ燻り続けていた。つまり外の世界へ出て行く事が出来なかったのである。今思えば不健康極まりない状態だ。バイクの疾走とはつまり行き場のない欲求を霧散する或る種の活路であったのだ。後年、中型の免許を取得し実際に自分で走ってみてよく解った。走っているだけで、自分の中に鬱積した実体の無い不快物質を遙か後方に置き去りにする事が出来るのである。
近頃、何年も前にバイクを降りたはずの古い友人達が再びバイクを買ったと聞いた。息子が生まれたばかりなのに、中古で買った SR400 のマフラーを純正に換える事(正直この部分は理解しかねる)で頭が一杯のヤツとか。長女が幼稚園に上がったばかりなのに、愛車の交換部品を確保する為に同じ車種のジャンク品を買うヤツとか。
僕もまたバイクに乗りたいなあ、と思う。何ならこの際大型の免許取ろうかな、とも思う。しかし今以上にやる事増やしても困るなあ、とも思うのである。
すっかり AKIRA とは関係の無い話になって仕舞った。強引に纏めると、不良少年はずっと居なくならないだろうし、不良少年に憧れる少年(だった人も)も居なくならないのだろうな。
Dental Clinic Fun Club
数年前から通い続けている歯科医院がある。仕事場の近所に在って、虫歯が痛み始めたのをきっかけに登院したのだが、ついでに色々な箇所を治療していたら結局数ヶ月通うハメになったのである。かつてない程の時間をかけて一応全ての歯の治療が終わり、その後一ヶ月に一度、三ヶ月に一度と定期検診の期間を延ばし、去年の夏には「次回は半年後ですね。」とまで言われる程に回復した。
このような経緯を経て今年の初めにその「半年検診」を受けて来たのだが、最初は診察、そしてクリーニング、それからメンテナンス。という具合に数回を要して検診を行う予定である。
でもまあ、そんな話はどうだっていい。重要なのは、その検診を施してくれる歯科衛生士が美形だと言う事である。「可愛い」でも「美人」でもない「美形」なのである。誰に例えようもないので解り難いと思うのだが、見た瞬間「こりゃすげえ。」と思えるほどに顔の造作が美しい。以前は歯列矯正の金具をつけていた(それはそれで気に入っていた)のだが、今回見たら晴れて金具が取れたようだ。
さて、想像して頂きたい。そんな美形の女性に無理から自分の口を広げられて見るも無惨な歯や歯茎を凝視されるのである。引っ張られた皮膚につられて鼻はひしゃげて変な顔だし、涎も溢れている。何となれば鼻毛が二三本飛び出ているかも知れない。こんな恥辱を迫られる機会などそうそうないだろう。
そんな風にして短くはない時が経つ。好い加減に慣れるだろうと思うかも知れないが慣れない。毎回緊張する。加えて最近、彼女は腕を上げた(と言うべきか?)らしく、施術が一段落すると「楽にしてください。」と開け疲れた顎にそっと手を添えて閉めてくれる。
解って頂けるだろうか。優しく己の口を閉じてくれる事がこれほどまでに感動的だとは思わなかった。このまま病人か、はたまた老人になってしまいたいくらいなのだ。
未だこの後メンテ治療は続くのであるが、何となく、と言わず明らかに楽しみにしている己の性根が呪わしい。
このような経緯を経て今年の初めにその「半年検診」を受けて来たのだが、最初は診察、そしてクリーニング、それからメンテナンス。という具合に数回を要して検診を行う予定である。
でもまあ、そんな話はどうだっていい。重要なのは、その検診を施してくれる歯科衛生士が美形だと言う事である。「可愛い」でも「美人」でもない「美形」なのである。誰に例えようもないので解り難いと思うのだが、見た瞬間「こりゃすげえ。」と思えるほどに顔の造作が美しい。以前は歯列矯正の金具をつけていた(それはそれで気に入っていた)のだが、今回見たら晴れて金具が取れたようだ。
さて、想像して頂きたい。そんな美形の女性に無理から自分の口を広げられて見るも無惨な歯や歯茎を凝視されるのである。引っ張られた皮膚につられて鼻はひしゃげて変な顔だし、涎も溢れている。何となれば鼻毛が二三本飛び出ているかも知れない。こんな恥辱を迫られる機会などそうそうないだろう。
そんな風にして短くはない時が経つ。好い加減に慣れるだろうと思うかも知れないが慣れない。毎回緊張する。加えて最近、彼女は腕を上げた(と言うべきか?)らしく、施術が一段落すると「楽にしてください。」と開け疲れた顎にそっと手を添えて閉めてくれる。
解って頂けるだろうか。優しく己の口を閉じてくれる事がこれほどまでに感動的だとは思わなかった。このまま病人か、はたまた老人になってしまいたいくらいなのだ。
未だこの後メンテ治療は続くのであるが、何となく、と言わず明らかに楽しみにしている己の性根が呪わしい。
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