DOG ON THE BEACH

A season passes. A castle can be seen. Where is a soul without a wound ?

Month: May 2006 (page 1 of 2)

海を眺めていた犬 / 永井 宏

 偶然に見つけた文章。永井宏という(恐らく)写真家のサイトの一部。トップページが何処なのかよく判らない。英題に「 Dog on the beach 」とあるが、僕のブログのタイトルはそこからパクった訳ではない。しかしこのサイトはよくよく思い出してみれば、ずっと以前、一時期読んでいた覚えがある。その時にはこの文章の存在に気付いていなかった。日記だけを読んでいた気がする。それは別として、この文章は気に入った。

波が足をさらうと砂の中に足が沈んでいく。それに気をとられ不思議な顔して遊んでいたこともあった。

 特にこの辺りが。

生の根幹としての食

 環境goo の中で見つけた記事

 杉本雄・栄子さんのご夫婦は、半農半漁の鴛鴦夫婦である。上品な味わいの無添加いりこそれに三十年近くも無農薬の夏みかんやたまねぎを作っている。故郷に舞い戻った息子さんたちと、かなりの量を生産する。出会ったその日、五トン舟で漁から舞い戻った栄子さんが、水俣病で十年も寝たきりだったとは、とても信じられなかった。輝くような生命力に満ちていた。なぜ、という愚かな疑問に、彼女は答えた。
「食べもので病気になったとですから、食べもので直すとです。」

 最後の言葉を読んで、とても嬉しくなった。こんなにも希望を感じさせる言葉は滅多にお目にかかれない。短絡的な考えかも知れないが、正しい食を保っていれば、人は健常で居られるのだ。老いを止める事は出来ないのだろうが、少なくとも、十分な人生を享受する事が出来るのだ。もしかすると(飛躍した妄想だけれど)精神的疾患も食で治す事が出来るのではないだろうか、などという事まで考えてしまう。

追記2006.06.01 : 上記の記事を書いた島村菜津というライターが書いた「スローフードな日本!」という本の中にも、この夫婦や水俣の話が出てくる。その中で気になったのは「地元学」という言葉。水俣市の市役所員、吉本哲郎氏が提唱する水俣市を再生をさせる方法論(本人曰く哲学)である。自らの生きる土地(場所)を知り、その中で可能な環境サイクルを構築する事。「ないものねだりから、あるもの探し」へ。「地元」という感覚で言うと、生まれ育った故郷が私にはそれに当たる。しかしながら、生憎と故郷を離れて10年を遙かに超える。自分の立ち位置、つまり生活している場所は此処である。私が知るべきはこの土地である。「あるもの探し」という考えが、自分が写真やなんかでやっている事に近いので、何となく嬉しくなった。くるりの「 World’s end super nova 」という曲の中にこういう歌詞が在る。「同じ望みなら ここで叶えよう」いつの頃からか、この考えが染みついてしまった。

過去からの帰還

 コンタクトシートを焼いていなかったフィルムのスキャン作業が、もう後4本分で終わる。2001年の春辺りまでのフィルム。この5週間の間、飽きもせずに毎日のようにその作業を繰り返していたのだが、一旦そこで止めようと思っている。その後のフィルムからはちゃんとコンタクトシートを焼き、その裏には日付(年・季節)と使用したカメラ・レンズまできっちり書き込んである。要は自分が見たかっただけであるので、その後のフィルム分はコンタクトシートを見ればそれで済むのである。第一、それから現在までのフィルムの量は膨大で、キリがない。

 今見てみたら、そんなマメな事をしているのが2004年の年明けの冬辺りで止まっている。相変わらずコンタクトシートは焼いているが、書き込みがない。撮るのは撮っているのだが、量も少ない。よく思い出せないが、何かしら低迷期に入ったのかも知れない。それか逆に、写真を撮るという行為が必要なくなったのかも知れない。どちらが人の生活として良い状態であるのか、どうにも判断がつかない。
 そんな煩雑な整理の仕方が気になってきたので、今日からまた書き込みを始めた。この春に撮ったフィルムで、思い出せる範囲内で。以前にその書き込み作業に使用していたボールペンのインクがつかなくなっている。仕方がないのでマジックで書き込む。「 2006 Spring Olympus OM-1 Zuiko 35mm/F2 」
 それにしても、この二年間の間私は一体何をやっていたのだろう。今気付いたが、このブログを始めた時期と丁度重なる。

灯り

 黒々と伸びる線路。その脇を走る常夜灯に照らされた道。線路の向う側の鄙びた居酒屋の軒には赤提灯が揺れる。と、その下には柱に繋がれた犬が、行き交う車のヘッドライトを眺めている。主人は一杯引っかけているところか。自転車のライトの明かりは心許なく、線路脇の草叢からは虫の鳴き声が聞こえてくる。

ハルカカナタ

 ぼんやりと晴れた青空を見上げれば、家々の屋根の上、テレビアンテナの更に上を、白い飛行機がゆっくりと水平に横切っていく。憧れを乗せて飛び去るという感じではなく、ただ、雲が流れるように。

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