DOG ON THE BEACH

A season passes. A castle can be seen. Where is a soul without a wound ?

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詠歌

如月の春のはなひらゆらゆらる いくえに重ね色蒔く此岸

凡河内躬恒

 平安時代前期の歌人。百人一首にも収められている一首。

心あてに折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花

 まあ、パッと見てもよく意味は解らないんだけど、WEB 上でいろんな人の現代語訳を読んでみると、だいたいこんな感じ。

 初霜が降りて真っ白な庭に、見分けがつかないほど白い菊の花を探して、あてずっぽうに手を差し伸べて折ってみようか。

 これは単に訳しただけなんだけど、意味らしい意味なんてないんじゃないかという気がする。言い換えれば、そんな事を求めては詠んでいない気がする。下の降りた庭と、白菊の白さにただただ感嘆しているのじゃないだろうか。見分けが付かないのに手を出すなんてちょっと馬鹿げた行動だけど、そんな子供染みた事をしてしまう程にその白さは美しかったと。あ、こういう意味なのか。

詠歌

秋の夜の冷たき雨に誘われて 在りし迷いの花をば掴む

詠歌

雨垂れの静けき夜に細濡れて 行方も知れぬ朝を求めむ

詠歌

空たかく遠くはためく羽根の音 雲間にうかぶ黒い旗

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