DOG ON THE BEACH

A season passes. A castle can be seen. Where is a soul without a wound ?

Month: October 2005 (page 1 of 2)

馬の骨 / 馬の骨

 キリンジの堀込泰行のソロ・プロジェクト。キリンジの音と比べてそんなに大きく違っていないところを見ると、実は弟泰行が殆ど作っていたのだろうか。全体を通して聴いてみれば、やはり先行シングルとして発売されている「燃え殻」と「センチメンタル・ジャーニー」が秀逸である。「センチメンタル・ジャーニー」などは、ナイアガラ・トライアングル辺りの要素を色濃く取り入れているなあ。と思っていたのだが、アマゾンのレビューを読んだりすると、その存在は日本のソフトロック(初耳だったが)の範疇に入るとか。そんなもんかなあ、と読み流しつつ Elvis Presley のカヴァー「 I Want You, I Need You, I Love You 」を聴いている。ギター一本で、ただ好きなだけで歌っているような感じで、良い。

Unrest. / Rei Harakami

 随分前に薦められて以来、すっかり失念していたのだが、今日タワーレコーズで見かけたので買ってみた。この手の音は久しく聴いていなかったが、今の僕には丁度良い。何の感情も呼び起こさず、ただただ心地良い。この音の素晴らしいところは、聴覚を通して触覚に訴えてくるところだ。まとわりつくように、或いは耳元で跳ねるように、それぞれの音が物質となって踊る。それが停滞しカオスとなった自分を取り巻く空気に規律を与える。そして僕はようやく呼吸する事を許される。

蛍姫 / 藤堂 志津子

 短編集。読んだ事のない作家であったので、殆どタイトル買いである。真夜中にコンビニエンスストアに通い詰めてしまう女性が主人公の物語。しかし、僕が最も気に入ったのは、タイトルの短編ではなく、収録されている別な短編。その中にこんな話がある。自分の夫を、別な女性に50万円で譲るという話。譲渡金及び協力費、それを合わせて50万円である。譲渡という課程を経てはいるけれど、言ってみれば二人の女性に拠る、一人の男性の共有である。その二人の女性のキャラクターもあってか、この話を読んで、何だか楽しい気分になった。

詠歌

秋の陽は其処や彼処に人知れず 流るる季節を指し示す旗

詠歌

横町を右に左に彷徨き廻る 探し求むる偶然の空

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