The Doors の音って、基本的に自分が在る程度イッちゃってないと怖いと感じるんですが、このライヴアルバムなんて更に怖いです。4人のメンバーも観客も有り得ないくらいにテンションが高いです。どう考えてもこいつら、素面じゃありません。どうにかコンサートスタッフだけは冷静さを保っている訳です。「 アーユー フィール オーライ?」「イ”エ”ー!」たったそれだけの MC の後、淡々とライヴは始まりますが、演奏が半端ないです。ギターリフが脳味噌を掻き回してくれます。Jim の絶叫が夜を切り裂きます。何処かで読んだ記事には、The Doors のライヴはさながら宗教的体験だと。観てみたい気もしますが、観たくない気もします。因みにこのアルバムは一つのライヴを収録したものではなく、ブックレットを読む限りでは 1968〜1970年 に Los Angeles, New York, Boston, Philadelphia, Detroit, Copenhagen で収録した音源の寄せ集めみたいですね。