DOG ON THE BEACH

A season passes. A castle can be seen. Where is a soul without a wound ?

Month: August 2004 (page 1 of 3)

Douglas Coupland

 僕が愛して止まない作家の一人。ダグラス・クープランドについて少し纏めて書いてみます。でも内容についての具体的なレビューは割愛。Amazon に飛んで、そこを読んで貰った方がきっと役に立ちます。

ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち : クープランドの事をどういう経緯で知ったのか全然思い出せませんが、僕は面白そうな作家を見つけると、古い本から順当に読もうとする癖があります。この本が最初の本。1960年代から1980年代末までの文化的な要素をごちゃ混ぜにして、現代の画布にコラージュしたような作品。しかし根幹としては人生ダウンシフトな物語。造語が非常に面白い。それを纏めたサイトがあります。後、略歴も。因みに左上の画像はアメリカ版。僕が持ってるのは緑色の表紙です。Amazon に画像が用意されていないのでアメリカ版使ってます。

シャンプー・プラネット : これもアメリカ版の画像。各国で表紙のデザインは異なるみたい。個人的には日本版が一番好きである。この本はジェネレーションXの主人公の弟が主人公となっている。続編という扱いではないけれど。この本を読んでいると、自分の弟(特に末の弟)が思い出されてならない。世の弟君達は皆こんな感じなのかなあ、と妙な感慨に耽ってしまいます。

ライフ・アフター・ゴッド : クープランドにしては珍しく宗教的な要素を含んだ作品。挿絵が非常に可愛い。これって確か一昨年くらいまでは絶版になっていて、僕は楽天のフリマで探して、ようやく見つけたらタイミング悪く他の誰かに落札されてしまった後で、泣く泣くその後数ヶ月間再び誰かが売りに出すのを虎視眈々と待って待って待ち続けた後に、ようやく手に入れる事が出来た曰く付きの本である。それがいつの間にか再販されているなんて・・・。あ、思い出した。僕がダグラス・クープランドに興味を持ったきっかけ。随分前にネット上の知り合いの女性(昔も今も何処で何をしているのか全く知らない)に、僕の書く文体が似ていると紹介された事があって、それで読んでみようと思って探したのでした。そうかそうか。

マイクロサーフス : マイクロソフトで働き、日夜コーディングに明け暮れるサーフス(農奴)達の物語。でも詰まるところが家族の物語。つまりは失われていた過去への憧憬。それが希望へと昇華する。僕はこの本が一番好きだな。その内に誰かが映画化してくれる事を密かに待っていたりする。んで、今また読んでます。

神は日本を憎んでる : 日本で発売されている中での最新刊。実はまだ読んでいないので殆ど何も書けません。主人公が日本人で、日本好きのクープランドがそれをどう動かすのかが非常に興味深いです。暫くの間、クープランド作品から離れていましたが、最近また興味を持ち始めました、読まねば。というか、クープランドの作品は他にも出版されているのですが、半分くらいしか日本語化されていません。日本での出版元の角川書店と翻訳者の江口研一氏には是非頑張って貰いたい。とか勝手な事をホザいてみる。

Douglas Coupland が自ら好き好んで作っているらしいサイト

Le petit prince / Antoine de Saint-Exupery’s

 余丁町の散人氏のエントリで紹介されていたのですが、この本の中の「薔薇 」は一体誰がモデルになっているのかが56年を経てようやく判明したそうです。それは妻の Consuelo だとか。詳しい経緯については氏のエントリを参照してください。個人的な意見を書かせて貰うならば、文中の「薔薇」はかなり一般化して書かれていると思うので、大した問題ではないのではないか、と。
 ならば何故わざわざエントリに書くのかというと、一つ思い出した事がありまして。それと言うのも、10年くらい前の或る日の事です。ポストに小包が届いていました。差出人は不明です。中を開けると、手製の布地のカバーで製本し直された岩波少年文庫の「星の王子さま」が入っていました。宛名はしっかりと僕の名前と住所になっているので間違いであるハズはないが、全然思い当たるフシがありません。その当時、郵便物のやりとりをしていた人と筆跡を見比べてみましたが、誰の筆跡とも合致しません。誰が送ってくれたモノなのか知りたいとは思いましたが、モノがモノだけに、送り方が送り方だけに問いただす事もなく現在に至ります。不思議な事もあるものです。その本を贈ってくれた誰かは、僕に一体何を伝えたかったのでしょうか。

 此処で紹介しているのは岩波少年文庫版ではありません。サン=テグジュペリが生前に唯一ゲラを確認した挿絵(アメリカ版)を使用したオリジナル版です。僕は持ってませんが、ちょっと欲しい気もします。

Le site officiel du Petit Prince星の王子さま公式ホームページ

迷う中野下り電車

 また電車内での話ですが、時折見かける吊革ダブルハンド。要は二人分の吊革を独り占めしている人の事です。僕が思うに、これをやる人間は30代以上の人々のような気がします。しかし例外が二つほどあります。女の子を座席に座らせ、自分は立ってデレデレと女の子に話しかけている男。こいつです。彼が吊革を二本掴む必要があるのは、声が巧く聞き取れない時に女の子の方に顔を寄せる為、バランスを取らねばなりません。その為に吊革が二本必要なのです。悪気はないのでしょうが(妬みも含め)邪魔です。もう一つは、吊革を使って懸垂しようとする小学生です。一瞬は微笑ましく思えるのですが、さすがにこれを真横でやられると腹が立ってきます。後ろにそうっと回って脇をくすぐってやればさぞ面白かろう、とか考えてしまいます。

 さて、それ以外の取り立てて理由が思いつかないが、何故か吊革を二本占有してしまっている人々ですが、僕はその理由をこう考えます。30歳も過ぎ、酷く疲れていたり酔っていたりすれば、筋力の低下に依り、重心を保つのが困難なのではないでしょうか。そうであるならば解る気もします。しかし、しかしです。中にはそういう性善説を覆してしまうような態度を取る人も居るのです。そういう人達はチラチラを周りに視線を投げかけ、自分が吊革を余分に使用している事を気にしているように見えます。しかしその表情には恥じらいとか申し訳なさのような色は全く見えません。どちらかと言えば自慢げです。どういうつもりなのでしょう。もしかすると、他人より少しでも多くのモノを所有している事が嬉しくて仕方がないのかも知れません。僕はこういう人を見かけると、その手を竹で出来た物差し(家庭科の先生がよく持ってたヤツ)で思い切りスナップを効かせてピシッ!と叩きたい衝動に駆られます。

 で、どうしてこんな事を書きたくなったのかというと、帰りの電車の中でそういうオッサンを見かけたからです。彼の目の前の座席には二人の女性が座っていました。彼は酔っているのでしょうか、重心が安定していません。暫くすると彼の身体が揺れ始めました。二人の女性は少し気になったようですが、直ぐに視線をハズし二人の会話に戻りました。オッサンは自分の身体の揺れに耐えようとしているのか、表情が険しいです。しかし悲しいかな、彼のその努力は報われていません。揺れはだんだんと大きくなり、とうとう身体全体がグラインドし始めました。二人の女性目掛けてダイヴしそうな勢いです。女性二人は訝しげに身体を反らせています。オッサンにも二人の女性にも私は何の義理もありませんが、僕はだんだん心苦しくなってきました。車内の雰囲気も明らかに寒々しくなっています。・・・そして、またタイミング良く私の降りる駅へ到着。その後どうなったかは判りません。

真夜中の下り電車

 相変わらず音楽を聴いたり本を読んだりしていますが、ここのところ、それ以外は仕事をしている記憶しかありません。昨日は23時過ぎの電車で帰宅。僕の隣で吊革に捕まるオッサンは赤ら顔して周りをキョロキョロを見回しています。酒臭いです。本来ならば直ぐにでも場所を移動して、その不快指数150%の状況から逃げ出すのですが、今回は思い留まりました。何故ならば、美しい女性が私の目の前の座席に座っていたからです。
 ブルージーンズに白いレザーのスニーカーを履いて、生成のショールを肩から首に至まで巻いていました。そんなラフな格好の割りには左手にやたらとアクセサリーをつけています。しかし今回の話の中心はそんな事ではありません。肝心なのは彼女がつけている香水です。初めて嗅ぐ匂い(もはや香りとは言えない)ですが、その匂いに包まれていると、もう何だか倒れそうになるのです。もうどうなってもいい、などと思ってしまうくらいに落ちそうになるのです。
 意識が遠のいていく中、僕はふと隣に立つ150%オッサンの存在が邪魔に思えて来ました。この匂いは俺のものだ。嗅ぐんじゃねえ。見るんじゃねえ。僕は乗客が乗り降りするタイミングを見計らい、鞄を押しつけてその150%オッサンを遠のけました。
 さて、どのタイミングでよろけた振りをしようか。そんな心の奥深い声に耳を傾けている内に、あえなく地元の駅に到着。吊革を握る手を緩めました。

Water Boys / Fuji Television

 今回は TV 版。実は昨日の夕方から今朝の4時まで観てました。観るのは二回目です。元の映画も何度か観てますが、何だか事ある毎に観てますね。昨日もちょいと良くない方向に精神が流れ始めたので、流れ変えないとマズいなーと思いレンタルして来ました。映画版と違って TV 版だと、受け容れ難い表現も多々あるのですが、それでも観てしまうんですよ。感想なんてたった一言しか在りません。「こいつら、羨ましいなあ。」てそれだけです。そう思いたいが為に連続で10時間もモニタを眺めてしまうんです。私の今年の夏休みなど、連日12時間の睡眠と素麺と冷や奴とビールと甲子園とアテネ・オリンピックと散歩で終わりました。まあ、それはそれで王道な気もしますが。

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