11月。晩秋の東京の空は寂しい。10月までの空に比べて晴れる日は少なく、また晴れたにしても陽射しが頼りない。真冬の空のように灰色に濁った雲が低く垂れ込める事もない代わりに、白けた薄い雲が全天に覆い被さり意識の上昇を妨げる。そんな天候の下、自身の体調に不安があった事も相まって鬱々として過ごす日々。よくない。実によくない。しかしそれがさして居心地が悪い訳でもないところが困りものである。この季節から冬に向けては気温が下がっていくのに比例して僕の気分も沈んでくる。毎年の事だからきっと身体の作りがそうなっているのだろう。何とか盛り上げたいのだがいかんせんその材料が何処にも無い。

Blue Painting from doggylife on 8tracks Radio.

 で、曲を掻き集めてその気分的なシミュレーションとしてみたのだが、日本語の曲ばかりが集まって、そうするとどうしても意味の連なりを考えてしまうので余計に鬱々としてしまった。でも聴く分には問題はないと思う。最初安藤裕子がとても深いところから歌い初めるので頭の中がシーンとしてしまうかも知れない。でも大丈夫。段々と盛り上がってきて最後にはヤケクソで終わるから。