昨夜は予定通りに旧友と新宿は焼き鳥横町で呑んでおりました。こういう店は変に落ち着きます。客は良い感じにくたびれたオッサンばかりで安心です。我々の話す事と言えば、二人ともそれなりに歳をとってきているので、仕事の事だったり、ご近所との付き合い方についてだったり、彼の場合は配偶者の話だったりするのですが、酒が回ってくれば15年くらい前とほぼ変わらない内容を話していました。David Bowie、The Rolling Stones、Led Zepellin、The Jam、とかそんな単語しか出てきません。脳が腐りかけていたようです。そして23時も近くなって来たところで旧友はこう言い切ります。「よし、これからCD屋に行こうぜ!」僕にも異論はありませんでしたが、冷静に考えればおかしなノリです。

 かくして半分酩酊状態で南口のタワーレコーズへ乗り込み、直ぐさま別行動にて物色し始めました。いやしかし、こんな状態で刺激の強いCD屋なんぞに来ればどうなるかというと、普段であれば流してしまいそうなCDを買ったりしてしまいます。” Appetite fo r Destruction ” なんて何十回となく聴いているハズだし、第一アナログ盤は持ってるので買う必要なんて何処にもないのですが「iTunesで聴きたいなー」で買ってしまいました。5分後には6枚のCDを手に持っていました。更にはよせばいいのに、身体全体でリズムを取り始めたりしています。酔っているので他の客や店員の目など塵ほども気になりません。愛すべき悪癖とでもいいましょうか。

 そんな感じでお互い今夜の獲物を抱えつつ、真夜中の新宿駅のホームで、近いうちに再会する事を約束し別れたのでした。夏になる前に奄美大島へ行ってみようかと思います。