目を覚ましたら僕は空っぽだった。一年に何度か訪れるこの感覚、このまま捨て置くべきか、それともやっきになって手当たり次第に何ものかで埋めていくべきか。前回、前々回と、これまで一体どうやってやり過ごしていたのか、どうにも思い出せずに煩悶している。