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陸橋〜小径: 大塚駅からすぐの陸橋を越え、商業地域を過ぎた辺りに本道から逸れて行く微かな、それでいて魅惑的なY路地が在った。そこはやはり線路沿いを道を選んだのだが、其処にはもう素晴らしい小径が伸びていた。左手には路線の敷地と公道を仕切る金網。右手には民家の塀代わりの金網。しっかりと舗装された道の路肩には背の低い雑草が生い茂っている。此処も早朝か真夜中に歩いてみたいなあ。
 こんな道でも人と擦れ違うのだが、彼らは一様に目を伏せがちに歩いている。それは何処の小径でもそうだったのだけれど、やはり裏通りというのは人をうらぶれた気分にさせるものなのだろうか。

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路線両側の高台の風景: この辺は住宅が多い。線路沿いの道をスタスタ歩いていると、小学生の駐輪場と化した公園だか広場が在り、その先には古木に玄関を浸食された住宅が在り、更に進んでいくと庭の植物に水をやる中年男の表情からそこが行き止まりである事が判った。仕方なく道を戻り、横道に入って抜け道を探した。
 再び線路沿いの道に出る直前に在る民家の壁には、無駄に展開された消費者金融の看板。この民家、この写真では判りにくいが、軒の柱に使用した飾り造りのブロックを故意にずらして積んでいたりして、なかなか面白い意匠を凝らした民家であった。

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増殖する視線: だんだんと池袋に近づくにつれて歩行する人々に対する訴えかけのような物が増えてくる。飼い犬に用を足させる事を禁ずる手作りの札。実はこの直ぐ上にも同じ内容の今度はアクリル製の札が取り付けられていたりする。その先の、自動車道に出る手前に在るスナックはこれ以上ないくらいにシンプルな店名で、入口の周りは物置なのか飾り棚なのかよく判らないくらいに混沌としている。
 陸橋手前の柱には一体何に対するアジテートなのかよく判らないビラが貼り付けられていて、その陸橋から池袋方面を見遣れば、それはもう正にメトロポリス。

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池袋駅前公園: 本来ならばここには池袋駅の駅名を撮った写真が配置されるべきなんだけれども、大ガード付近の金属と油とコンクリートで造られた異形にすっかりテンションが上がってしまった僕は、そのまま浮かれた気分で歩いていたので撮るのを忘れてしまったのである。