観たのは随分前だしこのエントリは映画のレビューでもないのだが、僕はこの映画はロードショーで観ていて、割と身につまされる話であったりする。しかしながら、その当時僕の周囲では「主人公の男が気持ち悪い。」とか「主人公の男の子は私の好みではないですねえ。」とかそんな感想ばかりが耳に入った。そりゃまあ、そうなんだろうけど。
 人生のとある場面で(若しくは様々な場面で)排除され、挫折し、その事件から己を守る為に諦める事を覚えた人間。そういう経験を経たが故に、自分が誰かを求める資格が在るとか無いとか、そういう事に躓いている人間が少なからず存在する事を彼らは知らないのだろうか。自分自身が経験せずとも、家族や友人の中の一人ががそういう世界観の元に生きているという事はないのだろうか。無いんだったら仕方ない気はするけど。そんな事を考えた事を思い出した。